〔PICK UP〕JR東日本 飯山線

飯山線 普通 戸狩野沢温泉行
キハ110系 越後川口にて
しなの鉄道北しなの線と接続する豊野駅から飯山、十日町などを経由して、上越線と接続する越後川口駅までを結ぶ飯山線。長野県と新潟県を結ぶローカル線であり、千曲川・信濃川に沿いに走る鉄道路線である。ところどころで信濃川・千曲川を車窓に楽しむことができ、日本の原風景とも言える里山や田園風景の中をのんびりと走る。県境区間はJRの路線の中でも屈指の豪雪地帯であり、長野県栄村の森宮野原駅は、JRの駅としては最高の7.85mの積雪を記録した場所としても知られている。
全長96.7kmの飯山線。豊野側では、全列車がしなの鉄道北しなの線に直通し長野発着で運転されている。一方、越後川口側では一部列車が上越線へ直通し、長岡発着となる列車が2往復設定されている。長野-飯山間と十日町-越後川口間は長野・長岡方面への通勤通学流動があるため、一定の利用者が存在するが、県境区間を含む中間区間は利用者が少ないのが実情である。
土休日を中心に運転されている快速「おいこっと」を除き、全列車が普通列車となっており、区間列車が多い。全線通しで運転される列車は上り(長野方面)にはなく、下りで4本設定されている。それ以外の列車は区間列車で、飯山、戸狩野沢温泉、森宮野原、十日町駅で当駅発着の区間列車がある。なお、長野から十日町・越後川口へ運転される列車の一部は、戸狩野沢温泉で増解結が行われ、この駅を境に両数が変わる列車も存在している。使用車両は全列車が長野総合車両センターに所属するキハ110系で、通常は1両~3両での運転である。