〔今日の交通〕JR九州 特急ハウステンボス・みどり

 
基本情報
運行区間:特急「ハウステンボス」博多~ハウステンボス
特急「みどり」博多~佐世保
車両形式:783系 南福岡車両区所属
 
列車について
博多とハウステンボスとを結ぶ特急「ハウステンボス」と、博多と佐世保を結ぶ特急「みどり」の併結特急。運行区間のほとんどで併結運転を行い、佐世保市内に入った早岐駅で分割。特急「ハウステンボス」はそのまま大村線で唯一の電化区間を走行してハウステンボス駅へ、一方の特急「みどり」は進行方向を変えて佐世保駅へと向かう。783系はJR発足後すぐに投入された特急形電車で車両中心部にドアを設置し、半室とすることで柔軟な座席提供を可能とした。それぞれ4両編成で、併結運転に際して先頭車を改造して貫通形とした。「ハウステンボス」編成は2017年以降に更にリニューアル工事が実施され、オレンジ色の車体となり、車内も雰囲気が刷新され、座席モケットも取り替えられている。基本的に特急ハウステンボス、みどりで使用されるが、一部で特急「きらめき」、「かもめ」で使用される。以前は熊本・長洲駅と吉塚駅を結ぶの特急「有明」に使用される時期もあった。九州新幹線全線開業以前は、この8両に長崎行きの特急「かもめ」5両を博多-肥前山口間で併結し、13両編成で走行していた。13両編成は長崎行きの定期「かもめ」から783系が撤退するのを機に見納めとなった。なお予備編成が少ないことから、片方を783系の汎用編成で運転する場合や、特急「みどり」をハウステンボス編成で運転する(またはその逆)場合もある。特急「ハウステンボス」は一部が臨時列車で、運転されない場合は単独4両での運転もあり、8両フル編成で特急「みどり」として佐世保まで運転される列車もある。特急「みどり」の一部は787系が使用される。
長崎新幹線開業で長崎本線、佐世保線界隈の特急列車の構図の変化が数年後に迫るなか、特急「ハウステンボス・みどり」にはどのような変化が生じるのか、今後の動向も注目される。