〔今日の交通〕広交 広島-尾道・因島線 フラワーライナー

・広島と尾道市街・向島・因島をダイレクトに結ぶ高速バス
広島交通は広島市内を中心に路線バス事業を展開するバス事業者で、広交の愛称で親しまれている。同社の観光バス部門として独立した広交観光と合わせて高速バスを運行しており、このうち広交の本体は広島県内路線を担当し、広交観光が神戸、岡山、四国、福岡方面などの県外方面高速バスを運行する形をとっている。
「フラワーライナー」は広島市内と尾道方面を結ぶ高速バスで、広交のほか中国バス、因の島運輸、本四バス開発の4社が運行し、土休日とも広島-尾道間で8往復、広島-因島間で5往復運転されている。因島まで運転される便は朝夕を中心に運転され、日中の3往復は尾道止まりの区間便である。広交は広島-因島間の1往復と、広島-尾道間の1往復の計2往復を担当する。広島県内で運行されるバスは、花にまつわる名前が付けられていて、「フラワーライナー」のほかに、広島-福山間の「ローズライナー」、広島-府中間の「リードライナー」などがある。
広島バスセンターを出たバスは、新白島駅、中筋駅などを経由し、広島ICから山陽道へ、途中山陽道上の高坂BSに停車し、尾道ICで一般道に流出する。尾道ICは尾道駅よりもかなり北側にあるため、山陽道流出後は尾道駅まで国道184号線を南下する。因島まで向かう便は、尾道大橋を通って向島を経由し、因島の土庄港まで運転されている。広島としまなみ海道の各島を結ぶバスにはこのほか今治方面を結ぶ「しまなみライナー」があるが、こちらは県外便のため広交観光が担当している。
広交と広交観光では基本的なバスの車体デザインは同じだが、側面のロゴが「Hiroshima Kotsu」と「Hiroko Kanko」と異なっている。フラワーライナーは4列トイレ装備車で運行され、同路線は非予約制となっている。
写真:広島交通 広島-尾道・因島線「フラワーライナー」広島バスセンターにて