〔今日の旅客機〕ANA Boeing 787-9(789)

・南九州の玄関口である鹿児島空港とANA
鹿児島空港は鹿児島市内から車で45分~50分離れた霧島市溝辺にあり、鹿児島市内からの利便性はあまり高くないが、あの立地だからこそ、空港利用者は熊本県の南部や宮崎県西部にまで及ぶ。また日本エアコミューターの拠点となっており、鹿児島県内の離島である奄美大島、屋久島、沖永良部島など多くの離島便が発着する空港となっている。空港利用者数は中部国際空港の次に多く、実は仙台空港よりも多いまさに南九州の拠点となる空港である。以前は大型機での運行が多かった羽田と鹿児島を結ぶ便も現在では中型機~小型機の運行となっていて、大型機が起用されるのは年末年始やお盆に限られている。JALは安定してB767-300とB737-800での運航を行うため、大型機が見れるのはANAだけで、B777-200が中心となり、中型機でも普段はあまり来ないB787-8、B787-9が見られたり、時にはB777-300が来たりする。熊本・鹿児島・宮崎の各空港では多客期の風物詩である。
鹿児島空港のANA便は羽田線、伊丹線、中部線、那覇便が運行されており、羽田線と中部線については一部ソラシドエア運航によるコードシェア便が混在し、那覇線は2往復全てがソラシドエアが運航するコードシェア便となっている。羽田線のANA運航便は、B767-300やA321が主体でB777-300からA320に至るまで時期によって様々な機材で運航されおり、伊丹および中部線はB737-800とDHC8-Q400での運航が主となっている。