〔今日の交通〕熊本電鉄バス 菊池線ほか

・熊本市内と北東部郊外・菊池市を結ぶ路線バス
 熊本電鉄は現在市内繁華街北側に位置する藤崎宮前駅と北熊本を結ぶ藤崎線と、JR上熊本駅に隣接する上熊本駅から御代志(みよし)駅までを結ぶ菊池線の計2路線を運行している鉄道会社である。菊池線の名のとおり、元々は熊本県北部に位置する菊池市まで鉄路が延びており、地元の人からは現在でも「菊池電車」の愛称で親しまれている。菊池線の御代志~菊池間は1986年に廃止され、以後は路線バスが代わって活躍。近年、熊本県内でも発展の著しい武蔵ケ丘・光の森といった地域にもバス路線を広げている。ざっくり言えば熊本電鉄は熊本市中心部から北東方向への移動手段で、菊池市、合志市、熊本市北区などと熊本市中心部を結ぶ路線バス会社である。熊本電鉄の路線バスの中でも基幹となるのが、写真の熊本駅や桜町バスターミナルと菊池市を結ぶバス路線で系統記号「C」が割り当てられている。先述の武蔵ケ丘、光の森方面へは同じ熊本市内などの路線バス事業者である九州産交バスも路線バスを運行しており、一部路線は九州産交バスとの共同運行となっている。以前は大阪方面への高速バスも運行していたが、現在は高速乗合バスの運行は行っておらず、路線バスと貸切バス事業を展開している。電車に対して様々な系統を用意でき、市内中心部まで直行する路線バスが鉄道路線とともに重宝されており、地域を支える重要な交通手段となっている。写真のバスデザインは近年導入されたもので、コーポレートカラーの青と赤の横ラインが入るデザインとなっている。
 
写真:熊本電鉄C3-3 山室・御代志経由菊池温泉行 熊本桜町バスターミナル
※当記事は2020/3/29に公開したものを再編集したものです。