〔今日の交通〕東武アーバンパークライン 10030系

・アーバンパークライン命名から6年半、変わりゆく野田線と10030系
 東武野田線は大宮駅を起点に、春日部、野田市、流山おおたかの森、柏、新鎌ヶ谷などを経由して船橋駅までをつなぎ、埼玉県から千葉県にかけてJR東日本の武蔵野線の外側で、武蔵野線と同じく弧を描くように走る東武鉄道第3の幹線路線である。沿線には郊外の住宅街が広がり、都心から放射状に広がる数多くの幹線路線とクロスするため、幹線路線同士のフィーダー路線としての役割も持っている。2014年以降は愛称「東武アーバンパークライン」が設定され、新型車両の投入、新型特急形車両「Revaty」を使用した朝夕の特急列車「アーバンパークライナー」の運行開始などのブランディングが行われている。
 運行形態は2020年3月に大幅に変更されており、同ダイヤ改正まで急行と普通の2本立てで、急行運転区間についても大宮側の一部に限られていたが、逆井~六実間の複線工事の完了により、全線での急行運転が開始され、大宮~柏間では区間急行の運行が開始されている。東武野田線の一般列車は、8000系、10030系、60000系の3形式で運行されている。このうち100030系は1988年から1989年にかけて伊勢崎線、日光線、東上線に投入された通勤電車で、野田線では2013年から活躍している。東武野田線への移籍にあたり、現在のカラーリングに変更されており、現在では野田線カラーとしてすっかり定着している。
 ところでアーバンパークラインの名前は定着しているのだろうか...。そこが少し気がかりである。
 
写真:東武鉄道10030系 普通 春日部行 東武野田線 大宮公園