〔今日の旅客機〕J-AIR Embraer E190-100STD

・コミューターエアラインとして設立され、JALの中小路線で活躍するJ-AIR
 J-AIRは伊丹空港を拠点とするJALグループの航空会社である。元々は旧広島空港である広島西飛行場を拠点とし、千歳、仙台、名古屋などの地方都市間の路線を中心に就航しており、現在も主にJALの中小路線や地方都市間路線を中心に就航している。2005年以降便名がJAL便で統一化されており、最近では同じJALグループで鹿児島を拠点とする日本エアコミューターの一部路線が移管され、離島便としての役割も持ち始めている。現在はブラジル・エンブラエル製の旅客機であるERJ170-100STDとERJ190-100STDの2機材を保有し、将来的には三菱航空機のSuperJetも導入予定となっており、2機材の後継機となることが予定されている。E190にはJALが導入しているJクラス座席が設置されており、2+1列で15席配置されている。
 鹿児島空港におけるJ-AIRは、伊丹-鹿児島線、鹿児島-奄美・徳之島・種子島線の4路線で就航しており、比較的頻繁に見ることができる。逆に言えば、鹿児島空港で就航するJALグループの路線のうちJAL本体が運行するのは東京線のみである。なお、お隣の宮崎空港発着便では、東京線でもJ-AIRが活躍しており、路線は少ないものの羽田空港でもJ-AIRの姿を見ることができる。なお、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令された際、需要減から同社機が東京-伊丹線に投入されたことは航空ファンから大きな注目を集めたのは記憶に新しく、現在も同路線の一部の便はこの機材で運航が行われている。