〔今日の旅客機〕JAL Airbus A350-900

・就航から1年と1ヶ月、取り巻く環境も大きく変化
 2019年9月1日にJALがAirbus A350-900型機を就航させてから1年以上が経過し、国内線ではB787-8も投入されるなど、B777シリーズの牙城だったJALの主要路線の様相も変わりつつある。しかしながら、航空業界が期待を寄せ、準備をしてきたオリンピックは延期となり、期待とは完全に逆の状況に陥っている。Go Toトラベルキャンペーンも始まり、徐々に航空路線への乗客は戻りつつあるが、完全に戻るまでにはまだ当分の時間がかかる見込みで、テレワークの浸透、出張の取りやめなどビジネス利用の減少も懸念され、航空業界の今後の不安は拭えない状況である。A359は羽田-福岡の就航を皮切りに新千歳、那覇にも就航し、現在でも羽田とその3都市を結ぶ路線で運航されている。2019年のうちにJA01XJ~JA05XJの5機を受領。2020年も5月にJA06XJを受領し、その後に受領予定の機体は現在製造中である。初号機~3号機までは機体後部にA350のロゴがあり、初号機から挑戦のレッド、革新のシルバー、エコノグリーンの3カラーでロゴが塗装されている。またJA04XJは嵐20周年記念の特別塗装機となっていて、機体に大きく嵐のメンバーの顔写真がラッピングされている。JA05XJは首里城再建応援のコメントが記載されており、現在純粋なJAL塗装をまとう機体はJA06XJのみとなっている。機内はファーストクラス、クラスJ、普通席の3席種が設置され、クラスJは2+4+2列、普通席は3+3+3列配置となっていて、全席に個人モニターの設置がある。個人モニターはANAが一部国内線機材で以前から設置していたが、JALグループの機材では初めて導入された。