〔今日の交通〕京成電鉄3700形 京成本線特急

・主に京成上野と成田空港を結ぶ京成本線の特急
 京成本線は上野公園の地下に位置する京成上野駅から日暮里、京成高砂、京成津田沼、京成佐倉、京成成田などを経由して成田空港までを結ぶ京成電鉄の幹線路線である。ほぼ全線に渡ってJR総武本線・成田線が並走しているが、京成本線は千葉市街には寄らず、その北側をショートカットして進むルートをとる。青砥で京成押上線(その先で都営浅草線・京急線とつながる)、京成高砂で北総線がつながるほか、京成成田駅で分岐する京成成田線を介して芝山鉄道とも一部時間帯で直通運転が行われており、京成、京急、都営、北総、芝山などで構成される関東随一の相互直通運転の一角を担っている。京成成田スカイアクセス線開業後は、京成本線を走っていた成田空港へのアクセスライナーの「スカイライナー」がスカイアクセス線経由に変更され、現在は朝夕に運転される通勤ライナーの「モーニングライナー」、「イブニングライナー」のみが運行されている。京急線方面からの直通列車も北総線、スカイアクセス線方面に直通する列車がやや多くなっているが、成田空港から京成本線を経由して京急久里浜線の終点である三崎口まで運転される列車も運転されるなど多種多様な行先種別の列車が走行する路線である。
 京成本線系統(京成上野~成田空港)で運転される特急は、土休日はほぼ全時間で、平日は朝の上野方面、夜の成田方面を除いて運転されており、日中のスカイライナーを除いた同線の種別順位は快速特急に次ぐ第二位となっている。快速特急は京成佐倉~京成成田間で無停車なのに対して、特急はこの区間で各駅に停車する。京成上野~京成佐倉間は、日暮里、青砥、高砂、八幡、船橋、津田沼、八千代台、勝田台にのみ停車する。快速特急と合わせて20分に1本の交互発着となっており、8両編成で運行される。原則として京成本線の青砥以西区間は京成車しか入線しないため、この系統の特急と快速特急は京成車でしか運行されない。
 
写真:京成電鉄 3700形 特急 成田空港行  京成本線 堀切菖蒲園-お花茶屋