〔今日の交通〕西日本鉄道 7050形 天神大牟田線普通

・主に甘木線と天神大牟田線南部区間の普通列車に使用される7000形列
西鉄7050形は、2000年に登場した7000形よりも少し後の2003年に導入された同車のマイナーチェンジ車であり、現在は西鉄天神大牟田線、太宰府線、甘木線で活躍している。7000形が4つドアだったのに対して、7050形は3つドアとなり、ドア間の窓配置も1枚から2枚に変更されている。その他の部分については7000形とほぼ同じとなっており、甘木線全線と西鉄天神大牟田線の南部区間で導入されているワンマン運転に同線系統で唯一対応した車両であり、ワンマン運転を行う列車は全て7000形と7050形が使用されている。大牟田側の1両が動力車であり、上部に下枠交差型のパンタグラフが2機設置されている。以降に登場した3000形、9000形はカラーリングが全く異なるため、長らく続いてきたブルーとレッドの西鉄お馴染みのデザインが施された最後の形式となっている。甘木線と西鉄天神大牟田線宮の陣以南での運行が多い同車だが、西鉄福岡まで運行される列車や太宰府線で運行される列車も日常的に運行されている。ただし、宮の陣以北区間では基本的に2編成つないだ4両編成以上での運行となっている。4両編成組む場合は扉数が違う7000形と混同はされず、7050形は7050形同士、7000形は7000形同士で組成される。基本的に特急や急行などの上位種別には使用されないが、時々使用されることがある。
西鉄天神大牟田線の南部区間はほぼ全時間帯に渡って甘木線との直通運転を行っており、朝夕の一部の列車を除いて7000形または7050形によるワンマン運転である。日中時間帯では1時間あたり2本の運転で、宮の陣~大善寺間の久留米市近郊の区間では西鉄福岡-大善寺間の普通が加わるため1時間あたり4本となっている。甘木発着の普通はローカル輸送はもちろんのこと、久留米もしくは花畑で急行と、大善寺と柳川で特急に接続することで、特急停車駅間にある各駅からの乗客の久留米・天神方面のアクセス向上にも一役買っており、こまめな緩急接続が取られたパターンダイヤは並行するJRとは違った大手私鉄の特徴をよく表している。なお、大牟田-甘木間の普通列車に乗ると、序盤で甘木駅より西にあるのに東甘木駅が現れるが、これは終点の甘木とは全く関係ない大牟田市の地名である。ただ、特急や急行に3回抜かされるため、全線で乗り通すと2時間半~3時間かかる。
写真:西鉄 7050形 普通(ワンマン)大牟田行 西鉄天神大牟田線 花畑にて