〔今日の旅客機〕ANA Airbus A320neo

・コロナ禍で国際線用から国内線中心の運航にシフトしたA320neo
ANAのAirbus A320neoは同社が運航する国際線機材として最も小さな機材として2016年末から就航した旅客機である。現在までに11機を受領し、今年の春ごろまで主に中国路線などで使用されていた。しかし、言うまでなく感染症による国際線の運休と国内線を含めた輸送旅客数減少により、機材の配置転換を余儀なくされ、現在では国内線を中心に使用されている。もともとANAにはAirbus A320ceoが国内線で活躍していたが、今年2月いっぱいで全機が退役、その一方でピーチに統合されたバニラエアから移籍した同型機が国内線用に転用さており、元来からANAで活躍していたA320ceoは姿を消したものの、国内線ではA320ceoとA320neoの両方が活躍する状況となっている。Airbus A321についても同じ状況だが、A320では元格安航空出身と国際線出身で座席数が全くことなっており、運航に際しても区別されている。ANAの機材一覧を見ると、バニラ出身のA320ceoが180席で32G、A320neoが146席で32Pと表記される。座席数の差は34席でどうせ乗るならやはり後者を選びたい。国際線ではビジネスクラスとして運航される座席がプレミアムクラス、エコノミーとして運航される座席が一般席として運航される。全席個人モニターが設置されており、小型機でありながら大型機並みの装備を誇るのが同機の特徴である。
写真:ANA Airbus A320-271N JA212A 鹿児島空港にて