〔今日の旅客機〕スターフライヤー Airbus A320

・高級感溢れる黒い機体が目をひく北九州拠点の航空会社
北九州空港を拠点とするスターフライヤーは、主に羽田と福岡・北九州・宇部山口、関西などに就航し、一部台湾方面の国際線を展開するなど、国内路線だけでなく、国際線でも存在感を示す航空会社である。残念ながら国際線はコロナ禍によって運休中だが、国内線における評価は非常に高く、ANA、JALが近年ようやく装備を始めた個人モニタが以前から搭載された黒い革張りの高級感を感じさせるシートと上質なサービスは人気がある。多くの便でANAとのコードシェア便として運行されており、ANAで予約する場合、コードシェア便はSFJ運航と記載されている。今年夏には一部路線で第一ターミナルと第二ターミナルで分散していた羽田空港のターミナルを第一ターミナルに統一している。ANAは第二ターミナルを使用するため、コードシェア便を利用する場合には注意が必要である。機材は全てAirbus A320を使用し、導入時期の古いものはシャークレットなし、新しいものはシャークレットを装備している。機内は3+3列配置で、前述の通り全席に個人モニターを完備する。尾翼はSFをデザインしたものとなっているが、機体の右側は白に黒文字、左側は黒に白文字となっていて、左右で尾翼デザインが異なっている。福岡では羽田線のほか中部線にも就航し、見かける機会も非常に多い。福岡空港は夜間の離着陸が制限されるため、北九州空港に早朝・深夜便が設定されており、平時であれば、北九州空港を5時半、羽田空港を23時ごろに出発する便が設定されている。これこそスターフライヤーの強みと言える。なお、この深夜早朝便に接続し、福岡市内とをつなぐバスも西鉄と北九西鉄タクシーによって運行され、深夜3時前後に福岡市内を出るダイヤとなっている。
写真:スターフライヤー Airbus A320-214 JA07MC 福岡空港にて