〔今日の交通〕JR北海道 キハ261系 特急「おおぞら」

・札幌と道東を結ぶ北海道の名門特急列車
 札幌と釧路の間を石勝線・根室本線経由で運転される特急「おおぞら」。2022年3月改正で従来から活躍していたキハ283系が撤退し、使用車両はキハ261系に統一された。道東の帯広・釧路方面の特急列車は、この「おおぞら」のほかに札幌~帯広間で運転される特急「とかち」との二本立てとなっていて、「おおぞら」は速達型、「とかち」は停車型というのが基本的なや役割分担。札幌を出ると、函館本線と千歳線を経由して南千歳へ向かい、南千歳からは石勝線を快走して新得に達する。新得からは根室本線へと入り、帯広や池田を経由して太平洋沿岸を走って釧路まで向かう。停車駅は列車により異なるが、多くの場合「とかち」が停車する占冠や十勝清水などには停車せず、停車駅を絞った形で運転されている。札幌~釧路間の所要時間は4時間強で全国でも運行時間の長い部類に入る特急列車だが、特急「宗谷」「オホーツク」など4時間越えの特急列車が当たり前の北海道では逆に所要時間が短いような気さえもしてくる。昨今の移動需要の減少によって基本編成が4両となり、以前のおおぞらと比べるとやや見劣りする間が否めないが、多客期を中心に8両で運転されるなど、北海道の名門特急列車の一つとして今日も北海道の東西をスピーディーに結んでいる。