〔今日の交通〕JR西日本 キハ127系 姫新線普通

・高速化工事で利用者が増加した姫路口の姫新線
姫路駅から新見駅までを結ぶ姫新線。山陽本線・伯備線を経由した姫路発新見行きの普通列車があるのに対して、姫新線を経由する場合は姫路~新見間を直通する列車はなく、最低でも佐用(上月)、津山の2か所で乗り換える必要がある。特に岡山支社管内ではローカル色が強く、存廃議論も飛び出しているが、姫路近郊で兵庫県区間となる姫路~上月間では2007年から輸送改善事業が実施され、岡山県内とは違い都市近郊鉄道として機能している。この輸送改善事業は兵庫県と沿線自治体が一部を負担して実施されたもので、線路の改良工事などを実施。これと同時に各沿線自治体で駅や駅前の改良に着手して鉄道を利用しやすい環境を整備した。その結果利用者数は改良工事完了とともに増加に転じている。
兵庫県区間の姫新線は姫路~播磨新宮間と播磨新宮~佐用(上月)間で系統が分かれてるが、全線通しで運転される列車も多い。姫路~播磨新宮間は概ね1時間に2本程度、播磨新宮~佐用間は1時間に1本程度が運転されている。これに加えて姫路~余部・本竜野間の区間列車もあり、姫路駅近辺では1時間に3~4本程度が運転されている。写真のキハ127系気動車は輸送改善事業に伴って投入された車両で、それまで姫新線で活躍していたキハ40系を置き換え輸送力の改善が図られている。車内は2+1列の転換クロスシートが並ぶ。2両編成のキハ127系のほか、1両のキハ122系もあり、1両~3両編成で運転されている。