〔今日の交通〕ANA Boeing 787-9

Boeing 787シリーズの開発にも関与し、Boeing 787-8のローンチカスタマーとして2011年9月にBoeing 787-8を受領したANA。その後も国内線、国際線ともにBoeing 787シリーズを投入し、現在同シリーズの保有数は世界最大となっている。Boeing 787-9はBoeing 787-8に比べてやや胴長を長くした機体。胴長は62.8mで787-8よりも6m程度長い。Boeing 787-9よりもさらに胴体を延長したBoeing 787-10もあり、ANAでも東南アジア方面の国際線で活躍しているほか、2021年から22年の年末年始には国内線にも初投入され、羽田-福岡・那覇線で活躍した。Boeing 787-9は写真のJA833Aとともに国内線で活躍するJA830Aが世界で初めて羽田-福岡で商業飛行を行ったことで知られる。ANAでは主に国際線を中心に投入されているが、国内線向けにも先述の2機が投入され活躍する。国内線用Boeing 787-9は主に羽田-福岡・伊丹・那覇などの主要路線で活躍しているが、多客期には熊本、鹿児島、松山、石垣などにも顔を見せることがある。座席は計395席で、787-8よりも60席程度多く、うち前方18席が2+2+2列のプレミアムクラス。後方は3+3+3列の普通席が並び、機体後部窓側のみ一部2列となっている。近年では国際線用機材も国内線で使用されることが多く、Boeing787-9についても国際線機材と比べれば見劣りする部分はあるものの、希少な国内線用機材として幹線路線で日々活躍している。