〔今日の交通〕高崎観光バス(宮崎県)

・路線バス乗り継ぎの旅で使うと便利な宮崎県都城市のバス会社
 高崎観光バスは宮崎県都城市で貸切バス事業と乗合バスを運行する事業者。高崎とは都城市街地の北側に位置する旧高崎町のことで、JR吉都線の高崎新田駅があるエリアのこと。都城市街地から4路線を運行し、高崎まで吉都線の谷頭・万ヶ塚駅経由で運行するラスパ線、同じ高崎まで宮崎交通の都城-小林線が走る国道221号の東側を走るエスパ江平線(一部は炭床発着)の2路線と宮崎交通から移管された霧島神宮線、雀ヶ野線を運行している。車内放送などはなく、中扉がある車両でも前ドアのみを使用。乗車時に運転士に降車バス停を告げて乗車するスタイル。バス停は緑とオレンジ色で「お乗りください路線バス」と書かれているのが特徴的である。時刻表や運賃はホームページから確認できるほか、Google Mapのバスロケーションにも対応しており、バス停の位置やバスの現在地を知ることができる。宮崎交通から移管された霧島神宮線は高崎観光バスの路線で唯一鹿児島県へと乗り入れ、霧島神宮のバス停で鹿児島交通の霧島神宮駅、国分、丸尾方面との乗り継ぎができるほか、雀ヶ野線も終点の雀ヶ野で宮崎交通の高岡・大塚経由で宮崎駅まで運行される路線バスに乗り継ぐことができる。ただ、雀ヶ野の方は本数時間帯によっては乗り継ぎ時間が数時間単位となり、何もないところで過ごさなければならなくなるので注意が必要。宮崎と都城を路線バスで移動する方法は、昨年まで3経路あったが、2021年10月に青井岳温泉で接続する路線バス乗り継ぎ方法が、都城側の路線短縮によりできなくなり、現在は高崎観光バスで雀ヶ野を経由するか、宮崎交通で小林を経由するかのいずれかの方法で移動できる(路線バスで移動しようとするのもバスマニアしかいないだろう)。都城市は市街地から高速バスが発着する都城北まで10kmほど離れているが、高崎観光バスは都城北BSの前にもバス停を設けており、雀ヶ野線とラスパ江平線が停車する。宮崎交通の宮崎~都城線が経由する高速都城北入口バス停と、都城~小林線が経由する太郎坊バス停と合わせて、高速バスに時間が合えば利用することができる。高崎観光バスのターミナルは都城市の中心部にある中央待合所バス停で、宮崎交通では市立図書館前、鹿児島交通では中央通りというバス停と同じ場所にある。ややこしいので注意が必要である。