〔PICK UP〕石見交通 新広益線

島根県西部の都市である益田は、山口線と山陰本線が交わる交通の要衝だが、浜田、松江方面の山陰本線以外は本数が少ない。中国地方の中心都市となっている広島との間には、益田に本社を置く石見交通が高速バスを走らせており、この地域の陰陽連絡は基本的に高速バスが用いられている。益田と広島を結ぶ路線は2路線運行されており、益田から日原、六日市、中国道、広島道を経由する広益線「清流ライン高津川号」と、美都、安芸太田を経由する新広益線の2路線が運転。新広益線は益田から国道191号を進み戸河内ICから中国道、広島道、山陽道を経由して広島市街へと走る。一旦西へ向かう広益線とは全く異なるルートで、中国山地をのこぎり刃状に走る。本数は広益線が多いが、所要時間は新広益線の方が若干短い。益田~広島間の都市間移動に加え、戸河内から広島市内への旧可部線の代替となる移動手段、また安芸太田周辺の地域移動の路線バスとしても使用されており、高速道路を走るバスながら、この地域のローカル輸送を担うバスともなっている。運行時間が3時間以上になるため、途中の道の駅匹見峡(出会原バス停)で休憩がある。車両は4列シート、トイレなし車両で運行されている。