〔PICK UP〕伊賀鉄道伊賀線(三重県)

JR関西本線の伊賀上野駅から伊賀神戸駅までを結ぶ伊賀鉄道伊賀線。三重県伊賀市の南北を走り、伊賀市のJR、近鉄それぞれの玄関口と、伊賀市の中心部上野とを結ぶ。もともと近鉄の路線だったが、2007年から伊賀鉄道に運行が移管。しばらくは近鉄が設備を保有していたが、2017年から線路等の設備を伊賀市が保有し、伊賀市が第三種鉄道事業者、伊賀鉄道が第二種鉄道として運行され、近鉄は伊賀鉄道の親会社となっている。伊賀線はもともと伊賀から名張間を結んでいた旧伊賀鉄道をルーツとし、その後大阪電気軌道へ合併。戦前に近鉄の前身である参宮急行電鉄が伊賀線の運行を開始し、のちに大阪電気軌道が参宮急行電鉄と合併したことで正式に参宮急行電鉄の路線となり、その後近鉄が誕生。以後、近鉄伊賀線として2007年まで運行が続けられていた。中心駅は上野市駅で、忍者市駅の愛称を持ち、駅構内には車両基地が併設されている。そのため、伊賀上野-伊賀神戸間の列車のほか、上野市発着の区間列車も運転され、1時間あたり1~2本ほどが運転されている。車両は東急電鉄1000系を改造した200系が活躍。前面には忍者(松本零士氏デザイン)や伊賀鉄道のキャラクターである「ふくにん」が描かれている。