〔PICK UP〕JR東日本 E657系 特急ひたち・ときわ

 都心から延びるJRの主要路線の一つで、千葉県、茨城県、福島県浜通りを経由して走る常磐線では、ひたち・ときわの2種類の特急列車が運転されている。特急ひたちは品川~いわき・仙台間で運転され、茨城県北部や福島県浜通りと都心とを最速で結ぶ。日中の列車は上野~水戸間がノンストップとなり、最高時速130km/hの俊足で常磐線を駆け抜ける。ほとんどがいわき発着だが、うち3往復は仙台発着となっていて、所要時間5時間の長距離・長時間特急列車として知られている。一方ときわは停車タイプの特急列車で、基本的に勝田~品川間で運転。朝夕には勝田から北へ進んだ高萩発着便のほか、都心~水戸間の運行拠点の一つである土浦発着の便も運転されている。また、ほとんどの列車は品川発着だが、一部時間帯では上野発着の列車も残っている。一方のひたちについては2022年3月改正で残っていった上野始発の1本が品川始発に改められ、上野を始終点とする列車が消滅した。ときわは都心~水戸間で停車駅がこまめに設定され、日中は柏、土浦、石浦、友部と停車するが、朝夕には、ひたち野うしく、竜ケ崎市、赤塚などにも停車し、逆に柏が通過となる列車がある。東京と常磐線沿線とを結ぶ都市間特急であると同時に、茨城県内から都心への通勤特急としての顔も併せ持つ。ひたち・ときわとも日中は1時間に1本の運転で、都心~勝田間では交互発着で1時間あたり2本の運転となっている。どちらの列車も全てE657系10両編成で運転され、全席指定席となっている。