〔PICK UP〕JR東日本 仙石東北ライン HB-E210系

・路線プロフィール
愛称名:仙石東北ライン
区間:仙台-石巻・女川間(塩釜・高城町経由)
使用車両:HB-E210系
概略:仙石東北ラインは東北本線、仙石線、石巻線の列車のうち、松島(※)~高城町間に設置されている東北本線から仙石線に至る非電化の連絡線を介して、仙台駅と石巻・女川駅間を結ぶ列車系統の愛称。2015年に連絡線が稼働したことにより運行を開始し、現在は従来の仙石線と並んで、仙台と石巻とを結ぶ路線となっている。仙石線はもともと国鉄と異なる民間の鉄道会社により開業した路線。歴史的経緯が東北本線と異なるため、東北本線が交流電化なのに対して、仙石線は直流電化となっている。近接した場所を走る両線だが、従来の方法では直通化が難しかった。一方、仙石線は駅間距離が短く速達性に劣るため、東北本線と比べて所要時間が長くなるという問題があった。それらの問題を解決したのが、JR東日本が開発したハイブリッド車両HB-E210系。非電化で設置された連絡線を通り、気動車ながら電車にも劣らない性能で、仙台と石巻をつなぐ新たな系統の顔となっている。仙石東北ラインは快速と特別快速の2種別が運行されており、普通列車は運行されていない。運転本数は概ね1時間に1本。特別快速は仙台-石巻間を50分で結び、仙石線の普通列車よりも25分ほど早く結んでいる。ほとんどの列車が仙台-石巻間の運転だが、朝の上り1本と夜の下り1本は、石巻線の女川駅まで運転される列車もある。運行開始当初は2両編成の列車も運行されていたが、現在は4両編成に統一されている。
※列車は松島駅には停車しない(駅ホームの手前で接続線へ出入りするため)が、正式には接続線の分岐点は松島駅構内に含まれるため、松島駅が分岐駅となっている。