〔PICK UP〕JR東日本 奥羽本線(秋田・青森地区) 701系

路線プロフィール
路線名:奥羽本線
区間:福島~青森間
概略:福島駅を起点に、山形、秋田を経由して青森駅まで続く奥羽本線。福島~新庄間は山形新幹線開業に伴って狭軌から標準軌へと改軌され、事実上路線は新庄駅で分断されている。南側の福島~新庄間の普通列車は山形線と呼ばれており、奥羽本線と認識される機会は少ない。北側の狭軌路線となる新庄~青森間は、ほとんど区間がJR東日本秋田支社の管轄となっており、普通列車は男鹿線・五能線など他路線に直通する列車や一部の間合い運用を除けば基本的に701系が使用されている。狭軌路線とは言ったものの、大曲~秋田間は秋田新幹線が走行するため、狭軌と標準軌の単線並列となっており、そのうちの峰吉川~刈和野駅間は標準軌側が複線で、狭軌との3線軌条を構成する珍しい路線配置となっている。701系で運転される新庄~青森間の奥羽本線の普通列車だが、系統は概ね秋田で分割されており、秋田を跨いで運転される列車は少数である。秋田から新庄方面の列車は県境を跨ぐ院内~真室川間が最も本数が少なく、湯沢、横手と秋田側に近づくにつれて本数が多くなる。ただし、多くても本数は1時間に1~2本程度である。ほとんどの列車が普通列車だが、一部に快速列車も運転されている。その一方、秋田より北側は、弘前や青森まで運行されるロングラン列車の他、秋田県北部の大館、東能代へと運転される中距離列車、八郎潟や追分などの近距離で運転される普通列車があり、こちらも朝夕には快速の運転も行われている。やはり秋田と青森の県境区間の本数が少なく、青森県側に入ると、弘前発着の普通列車、津軽新庄-青森間の近距離列車などが走り、再び本数が多くなる。701系には2両編成と3両編成が所属し、朝夕には両編成を併結して5両で運転される列車があるなど、青森、秋田両県のローカル輸送を支えている。