〔PICK UP〕JR東海 中央本線 315系

 
路線プロフィール路線名:中央本線区間:東京~名古屋間 
            うちJR東海区間:塩尻~名古屋間
概略:
 東京から名古屋間を甲府、塩尻、中津川経由で結ぶ中央本線。JR東日本とJR東海の2社にまたがる長大路線であることから、JR東日本が運行する東京~塩尻間を中央東線、JR東海が運行する塩尻~名古屋間を中央西線と呼ぶことがある。境界駅である塩尻駅は、東京から来る中央東線、名古屋から来る中央西線のどちらの線路も篠ノ井線の松本方を向いている。以前は駅構内のデルタ線を使用して、列車が行き来していたが、現在はデルタ線は使用されておらず、臨時列車を除いて、中央東線と中央西線をまたがって運転される列車はない。
 JR東海が管轄する中央西線は、名古屋都市圏とその近郊に当たる名古屋駅から中津川駅の区間と、その先のローカル区間に大別される。木曽山脈の谷間を進むローカル区間は、普通列車の本数も1~2時間あたり1本程度。一部列車は塩尻から篠ノ井線へと乗り入れて、松本駅まで運行される一方、名古屋方面へと走る列車は1本もなく、全てが中津川発着となっている。対する名古屋~中津川間は、日中ダイヤでも6~7分間隔の運転となっていて、快速列車と普通列車の2種別が運転されている。快速列車は名古屋~中津川間の列車が2本、名古屋~瑞浪間の列車が1本の計3本構成。普通列車は名古屋~多治見間の列車が2本、名古屋~高蔵寺間の列車が3本運転されている。これにより快速停車駅での運転本数、名古屋~高蔵寺間で8本/時、高蔵寺~多治見間で5本/時、多治見~瑞浪間で3本/時、瑞浪~中津川間で2本/時となり、利便性の高いダイヤとなっている。朝夕には、さらに運転本数が増え、一部は愛知環状鉄道に直通し、瀬戸口駅まで運転されるなど、名古屋近郊の通勤通学を支えている。
 写真の車両はJR東海が2022年から導入した新型車両315系。中央本線の名古屋~中津川間では、長らく211系と313系が運用され、いずれも2編成以上を併結した8~10両編成で運航されていた。一方で315系はJR東海で初めてとなる8両編成で導入された。今後は4両編成の車両も導入予定で、JR東海が運行する各線区で運行を開始する予定だが、中央本線名古屋~中津川には先行導入され、2023年度中には全ての一般列車がこの315系に置き換わる予定となっている。