〔PICK UP〕名鉄築港線(愛知県)

名鉄築港線 普通 大江行
5000系 東名古屋港駅にて
 
ひとくちメモ:名鉄河和線の大江駅から東名古屋港までを結ぶ築港線。名鉄路線の中で最短の路線で、朝夕時間帯のみ運行が行われる路線となっている。東名古屋港周辺には三菱重工業の航空宇宙関係の工場があり、そこへの通勤者の輸送を担っている。当路線は名鉄や名古屋市営地下鉄の新車搬入経路ともなっていて、JR東海道本線の笠寺駅から名古屋臨海鉄道を経由した列車は東名古屋港近くで名古屋臨海鉄道から名鉄への接続線を通って、名鉄線へと入る。東名古屋港駅の手前には、普通鉄道同士としては全国唯一のダイヤモンドクロスがある。
 写真の名鉄5000系はいかにも新車らしい出で立ちだが、新車なのは車体部分だけで、床下機器や運転装置などはすでに引退している1000系電車から引き継いだものが使用されている。そのため制御方式も界磁チョッパ制御となっていて、新車のように見えて新車じゃない車両として有名である。築港線は全列車がこの5000系で運転されており、このほか、名古屋本線、犬山線、各務原線などの普通列車を中心に運用されている。