〔PICK UP〕JR西日本 特急サンダーバード

特急 サンダーバード20号 大阪行
683系W編成 和倉温泉駅にて
ひとくちメモ:大阪~金沢・和倉温泉間で運転されている特急サンダーバード。全国を走る在来線特急列車の中でも屈指の俊足を誇り、最速達列車は大阪~金沢間を2時間30分で結ぶ。2015年に北陸新幹線が開業する前は、富山・魚津駅まで運転される列車が多かったが、北陸新幹線の開業に伴い運転区間が再編され、現在金沢駅より先へと進むのは、七尾線の和倉温泉まで走る1往復のみとなっている。北陸新幹線は2024年春に敦賀駅までの延伸開業が予定されており、来年には再び運転区間が変更される予定。大阪~敦賀間の運転となり、新幹線へのリレー列車へと役割をシフトさせる。敦賀駅では新幹線駅の下階へと到着し、新幹線とリレーする予定となっている。
683系または681系で運転されており、9両編成を基本とし、多客期やラッシュ時を中心にさらに増結して最大12両で運転されている。ただし、七尾線直通列車は和倉温泉~金沢間6両編成となり、この場合は金沢駅で連結作業が行われる。サンダーバードに使用される編成にも、3両、6両、9両があり、単独または組み合わせて運転される。
停車駅は大きく分けて速達タイプと停車タイプがあり、速達タイプは大阪、新大阪、京都、敦賀、福井、小松、金沢を基本の停車駅とする。ただし、最速達列車は敦賀、小松は停車せず、京都~福井間無停車となるなど、さらに停車駅を絞り込んだ列車もある。また、停車タイプは、大阪、新大阪、京都、敦賀、武生、鯖江、福井、芦原温泉、加賀温泉、福井、小松、金沢を基本とする。ただし、松任に停車する列車があるほか、朝夕には主に湖西線内の通勤輸送の役割も果たすため、近江今津や堅田、高槻など関西圏での停車駅が多く設定された列車もある。また前後の列車と停車駅を分けて千鳥停車的に停車する列車もあるなど、停車駅にはバリエーションがある。
北陸新幹線敦賀延伸まで1年を切った。福井県の大部分と石川県の北陸本線を俊足の特急列車が駆け抜ける光景もまもなく見納めとなる。