〔PICK UP〕JR東日本 特急さざなみ

JR東日本 特急さざなみ5号 君津行
E257系500番台 NB-02編成 東京にて
列車について:京葉線、内房線を経由し、東京-木更津・君津間で運転されている特急さざなみ。都心と内房線沿線を結ぶ特急として1972年に運行を開始し、その後半世紀以上に渡って運行が続く特急列車である。もともとは主に東京と館山を結んでいた特急列車だったが、1997年に東京湾アクアラインが開通して以降は、高速バスの台頭もあって、特急利用者の減少が続いた。その結果、2015年に館山発着便が廃止され、定期列車として君津より南側へ進む列車が姿を消した。現在は平日のみの運転となっていて、朝夕の通勤特急として活躍している。朝の上り3本、夜の下り5本が運転されており、定期列車は土休日の運転がない。大半の列車が写真のE257系500番台で運転されているが、上り1本(さざなみ6号)のみが255系10両編成での運転となっている。E257系で運転される列車は全て5両編成での運転。うち1号車~3号車が指定席となっている。一方、土休日には、新宿発着の特急新宿さざなみが運転されている。こちらは南房総地域への観光客輸送を目的とし、平日とは逆方向の流れを取り込む。臨時列車だが、土休日は定期的に運行されている。
平日の定期列車は通勤特急として、土休日の臨時列車はレジャー特急として走る特急さざなみ・新宿さざなみ。平日と休日で趣きを大きく変える内房線特急は、時代の流れとともに姿を変え、今日も内房線沿線と都心を結んでいる。