〔PICK UP〕JR九州 宮崎空港線

JR九州 宮崎空港線 普通 延岡行
817系0番台 VK011編成 宮崎空港にて
 
路線について:日南線の田吉駅から宮崎空港間のわずか1.4kmの宮崎空港線。JR九州の最短路線であり、さらに全国のJRでも最短の路線となっている。その名の通り、宮崎空港へと乗り入れるための路線であり、1996年に開業した比較的新しい路線である。宮崎県北に立地する旭化成への速達輸送が目的の一つとして建設されたため、この路線の開業に合わせて日豊本線の宮崎~延岡間も改良工事が行われた。結果として、宮崎空港・宮崎~延岡間は特急列車で1時間ほどで結ばれることとなった。
 普通列車と特急列車が乗り入れるが、宮崎空港~宮崎間は乗車券のみで特急列車に乗車できる特例区間となっている。ただし、宮崎空港線の建設費回収を目的として、当路線では運賃に加算運賃がプラスされる仕組みとなっており、他路線に比べて運賃は若干高く設定されている。特急列車としては大分・小倉発着の特急にちりん、延岡発着のひゅうがが乗り入れるほか、博多発着の特急にちりんシーガイアも運転されている。この列車は全国の特急列車の中でも最長の運行時間を誇る列車で、飛行機なら1時間ほどで到達する博多~宮崎空港間を6時間以上かけて走る列車として知られている。一方、普通列車は817系や713系等で運転される普通列車も延岡発着便を中心に乗り入れる。日南線から枝分かれする路線だが、普段は気動車が入線することはない。また、一部列車では特急列車の合間運用として、特急用の787系が使用される列車も運転されている。
 市街地との距離が近い宮崎空港。この宮崎空港線のおかげで交通機関利用でも容易にアクセスが可能で、九州では福岡空港に次ぐ交通利便の良さを誇る空港となっている。