〔PICK UP〕能勢電鉄鋼索線(妙見の森ケーブル)(兵庫県)

能勢電鉄鋼索線(妙見の森ケーブル)
2号車ときめき号 ケーブル黒川駅にて
 
 阪急宝塚線の川西能勢口駅から畦野、山下などを経由して妙見口駅までを結ぶ妙見線と、山下から阪急日生ニュータウンが広がる日生中央駅を結ぶ日生線を運行する能勢鉄道。実はこの2路線以外にもケーブルカー路線として鋼索線を運行している。
 能勢電鉄鋼索線は、兵庫県川西市のケーブル黒川駅とケーブル山上駅を結ぶ全長0.6kmの路線で、一般には妙見の森ケーブルまたは妙見ケーブルと呼ばれる。妙見山へのアクセス手段として開業した路線であるが、戦後はケーブル山上駅周辺に、能勢電鉄がレジャー施設妙見の森を開発。現在は、バーベキューやハイキングを楽しむレジャー客が乗客のメインとなっている。妙見口駅からはケーブル黒川駅へは、徒歩またはバスによりアクセスが可能。なお、妙見山へはケーブルカーの先でリフトへの乗り換えが必要である。
 これまで多くの乗客を運んできた妙見の森ケーブルだが、能勢電鉄は2023年6月23日に国交省に対し、鉄道事業廃止届を提出。2024年6月24日付けで廃止されることが発表されている(廃止日時は早まる可能性あり)。また、それと同時に長年営まれてきた妙見の森関連事業からも撤退し、リフトやレジャー施設についても営業終了となることが発表された。