〔PICK UP〕JR西日本 北陸本線

JR西日本 北陸本線 普通 福井行
521系 金沢駅にて
 
 もともとは東海道本線の米原から信越本線の直江津駅までを福井、金沢、富山経由で結び、文字通り北陸を横断する路線だった北陸本線。関西から東北、北海道方面へと向かう路線でもあるため、西日本から北海道方面へ向かう貨物列車も多く走行し、以前は寝台特急トワイライトエクスプレスや日本海などの寝台特急も数多く走行していた路線である。現在は米原~金沢間となっている北陸本線。2015年の北陸新幹線の開業に伴って、並行在来線となる金沢~倶利伽羅間がIRいしかわ鉄道、倶利伽羅~市振間があいの風とやま鉄道、市振~直江津間がえちごトキめき鉄道へと移管され、県単位の第三セクター路線として運行されている。また2024年春の北陸新幹線の開業に合わせて、敦賀~金沢間が新たに第三セクター化され、敦賀~大聖寺間をはぴラインふくい、大聖寺~金沢間をIRいしかわ鉄道が引き継ぐ予定となっている。JR西日本が運行する北陸本線は米原~敦賀間となり、大部分が関西を走る路線となる。
 敦賀駅の金沢駅方に直流から交流へと切り替わるデッドセクションがある関係で、敦賀駅で大きく運行系統が分かれてる北陸本線。敦賀駅から金沢方面には交直流電車しか走行できないため、普通列車は521系のみが使用されている。敦賀駅は関西圏の路線網の一端となり、大阪方面へと運転される列車が多い。朝夕には金沢~敦賀間を通し運行される列車もあるが、基本的には福井で系統が分かれている。金沢~福井間、福井~敦賀間の普通列車を基本として、金沢方では金沢~小松間の区間列車が運転される。これにより日中は概ね金沢~小松間で1時間あたり2本、小松から敦賀間では1時間あたり1本の運転である。朝夕は本数が増えるとともに、石川県内では松任、大聖寺発着便、福井県内では武生や芦原温泉発着便が運転され、各地の通勤・通学を支えている。