〔PICK UP〕鞍馬寺 鞍馬山鋼索鉄道(京都府)

鞍馬寺 鞍馬山鋼索鉄道
牛若號Ⅳ
 
 鞍馬寺の山門駅と多宝塔駅を結ぶ全長わずか200mの鞍馬ケーブル。日本で唯一、宗教法人が運行する鉄道路線で、正式には鞍馬山鋼索鉄道という路線である。急な山道が続く鞍馬寺の本殿金堂へのアクセス向上を目的に1957年に運行が開始され、現在は4代目の車両が活躍している。全国で唯一、運賃が無料である路線だが、乗車には、鞍馬寺の諸堂維持への寄進料として200円が必要。その協力の返礼としてケーブルカーに乗車できるシステムとなっている。なお、ケーブルカーに乗車すると、坂道は回避できるが、それでも多宝塔から本殿金堂までは徒歩15分ほどかかり、階段を上る必要がある。運行時間はわずか2分と短く、見た目は斜行エレベーターだが、これも列記とした鉄道路線。運行間隔は20分に1本。基本的には毎日運行だが、月に1度定期点検のため運休日が設けられている。