〔PICK UP〕神戸電鉄有馬線(兵庫県)

神戸電鉄神戸高速線・有馬線 普通 有馬温泉行
神鉄6000系 新開地にて
 
 神戸市街と有馬温泉を結ぶ神戸電鉄有馬線。神戸電鉄の前身、神戸有馬電気鉄道が最初に開業させた路線であり、粟生線の前身である三木電気鉄道を含めて、神戸電鉄の路線で最も古い歴史を持つ。ただし、有馬口で別れる三田線は、有馬線開業の20日後に開業した。当初は湊川を起終点としていた神戸電鉄だが、1968年に神戸高速線への乗り入れを開始し、現在は阪急・阪神と接続する新開地をターミナルとする。湊川〜新開地間は神戸高速線と呼ばれる路線である。
 有馬線は、神戸電鉄の幹線路線として、三田線・粟生線へ進む列車が乗り入れるが、末端の有馬口〜有馬温泉間は、盲腸線のようになっており、有馬口へ至る列車の多くは三田線へと進む。そのため、新開地から有馬温泉へと向かう列車は朝夕に限られ、日中は盲腸区間でのピストン輸送が行われている。
 日中は三田線へ進む準急2本、普通2本、粟生へ進む普通2本が運転されている。準急と普通の違いは、丸山、鵯越に停車するか否かである。朝夕は粟生線方面にも準急が運転される一方、三田線方面へは速達種別の急行を運転。有馬口駅では緩急接続も実施される。また、朝の神戸方面へは最速達となる特快速が運転されており、これは日本唯一の種別となっている。