〔PICK UP〕名鉄犬山線(愛知県・岐阜県)

名鉄犬山線 準急 中部国際空港行
名鉄3150系他 犬山にて
 
 名鉄本線の東枇杷島・西枇杷島間にある枇杷島分岐点から、新鵜沼駅間を結ぶ犬山線。愛知・岐阜両県で多くの路線を運行する名古屋鉄道の幹線路線の一つとなっている。名古屋から真北へ進む路線で、岩倉、江南、柏森、犬山と言った名古屋近郊の街と街を結んでいる。
 特徴的なのは、直通する路線と走る列車の行先のバリエーションの多さ。名古屋側では名鉄本線を経由して、豊橋方面、豊川線、西尾線、河和線、知多新線、常滑線方面への列車が運転されている。豊橋、東岡崎、吉良吉田、内海、河和、中部国際空港など、その行先の種類も実に多彩である。一方、終点の新鵜沼では、各務原線岐阜方面へと線路がそのままつながっている。各務原線の列車は犬山線へと直通して、岐阜-犬山間での運行が行われている。なお、以前は名古屋-岐阜間犬山線・各務原線経由で運転される列車があったが、現在は廃止された。区間の途中の犬山では、広見線と小牧線が枝分かれする。小牧線は直通列車がないが、広見線からは犬山線を介して、名古屋方面へ向かう列車が終日に渡って運転されている。自社線でも幅広く他路線への直通列車があるが、それだけに留まらず、上小田井で接続する名古屋市営地下鉄鶴舞線とは相互直通運転を実施。中には鶴舞線を経由して、名鉄豊田線方面へ向かう列車も存在。地下鉄へ直通する列車の多くは岩倉発着だが、朝夕は一部は犬山まで乗り入れる列車がある。