〔PICK UP〕JR東海・JR西日本 特急ひだ

特急ひだ3号 富山行
HC85系 富山(終点)にて
キハ85系からHC85系への世代交代が完了した特急ひだ。岐阜から富山へ縦走する高山本線を走る特急列車で、名古屋〜高山間を2時間30分、名古屋〜富山間を約3時間50分で結ぶ。定期列車としては10往復が運行。多客期には加えて臨時列車が2往復程度運転される。定期列車のうち5往復は名古屋-高山間、4往復は名古屋-富山間、1往復は名古屋-飛騨古川間での運転である。このうち、飛騨古川発着の1往復は、岐阜-高山間で大阪発着の通称大阪ひだと併結する。大阪ひだは大阪-米原間でJR西日本の東海道本線を走る一方、富山発着の列車も猪谷-富山駅間でJR西日本区間を走る。大阪と富山を跨ぐ列車はないものの、運行区間の両端でJR西日本の路線を珍しい特急列車である。
最速達列車は名古屋-高山間で岐阜、美濃太田、下呂のみに停車する一方、朝夕には尾張一宮、鵜沼、白川口、飛騨金山、飛騨萩原、飛騨小坂、久々野などの中小駅に停車する列車がある。高山-富山間の停車駅は、飛騨古川、猪谷、越中八尾、速星を基本とするが一部列車は速星駅を通過する。また大阪発着の列車は、大阪-岐阜間で新大阪、京都、草津、米原、大垣に停車する。
名古屋-高山間では、6両〜10両での運転で、多客期を中心に10両編成が山間を走る圧巻の光景を楽しめる。一方、高山-富山間は2〜4両と短くなり、高山駅では増解結の作業が行われる。最近では外国人観光客の増加も相まって、短編成となる同区間も混雑が激しい。大阪発着の列車も4両編成である。名古屋-高山間では全列車にグリーン車が設定されている一方、富山・大阪発着便にはグリーン車が設定されておらず、普通車のみでの運転となっている。