〔PICK UP〕JR東日本 上越新幹線 とき

JR東日本 上越新幹線 とき323号 新潟行
E7系 新潟(終点)にて
 
 大宮駅で東北新幹線から別れて新潟駅へ向かう上越新幹線。途中の高崎駅までは、北陸新幹線の列車も行き交うが、上越新幹線系統の列車は「たにがわ」と「とき」の2種類が運転されている。上越新幹線が貫く谷川連峰・谷川岳を由来とする「たにがわ」は、東京-高崎・越後湯沢間で運転される区間便で、朝夕を中心に運行されている。越後湯沢発着のほか、首都圏完結の高崎発着便もある。また、スキーシーズンには、一部列車が越後湯沢から分岐する通称ガーラ支線への直通し、ガーラ湯沢発着で運転される。ちなみにガーラ支線は、上越新幹線ではなく、上越線の支線である。
 一方、越後湯沢から先へ進む列車は全て「とき」を名乗る。おおよそ1時間あたり1〜2本の運転だが、朝夕には3本が運転される時間もある。定期列車としては全列車が東京-新潟間の運転だが、いくつか停車パターンが存在している。最速達となる列車は東京-新潟間で大宮駅のみに停車。上野、高崎、長岡などの大きな駅も通過する。一方で最も遅い列車は、東京-新潟間の各駅に停車する。このほか、越後湯沢、長岡、燕三条に停車するパターンなども存在するが、日中は「あさま」が熊谷、本所早稲田に停車するため、「とき」がこの両駅を通過するパターンで走っている。列車により停車駅がまちまちで、下手すると大宮の次が新潟という列車もあるため、乗車する際には停車駅に注意が必要である。
 長らくE4系MAXが運用されてきた上越新幹線だったが2021年秋に同車が引退。加えて2023年3月のダイヤ改正でE2系の運用も消滅し、北陸新幹線系統の列車を含めて全列車がE7系・W7系での運転となっている。W7系は原則北陸新幹線系統の列車でのみ運用され、高崎-新潟間には入線しないが、東京-高崎間で運転されるたにがわは一部列車がW7系で運転される日がある。