〔PICK UP〕JR東日本 大糸線

大糸線 普通 松本行
E127系100番台 信濃大町にて
松本と糸魚川を結ぶ大糸線。区間のうち松本-南小谷間をJR東日本が、南小谷-糸魚川間をJR西日本が運行する。JR東日本区間は電化している一方で、JR西日本区間は非電化で、北へ行くほどローカル線色が濃くなる路線である。大糸線という路線名は、信濃大町と糸魚川に由来。松糸線とならなかったのは、松本-信濃大町間が民間の信濃鉄道により先に建設されていたためで、国鉄が建設した区間がそのまま全体の路線名となった。
JR東日本管内の大糸線は、北アルプスの山々と安曇野の田園風景や木崎湖を眺めて走る。松本と松本盆地の北側に位置する安曇野を結ぶ区間の前半は、安曇野市の豊科、穂高、それにアルペンルートの玄関口である大町市を沿線に擁し、通勤通学需要も高い区間となる。松本-信濃大町間は1時間あたり2本程度の本数があり、朝夕には有明-松本間の区間列車が加わる。一方で信濃大町以北は本数が少なくなる。普通列車の運行系統は信濃大町で基本的に系統が分かれていて、この駅を跨いで走る列車はごくわずかであり、基本的には乗り換えが必要である。松本から先は篠ノ井線、中央東線へと直通する列車がわずかに設定されている。設定されているのは、松本方面の上りのみ。最遠では信濃大町始発で小淵沢へ向かう列車がある。JR東日本区間の同線では、211系とE127系100番台が活躍している。E127系は松本-南小谷のJR東日本管内全区間で運用を持つ一方、211系は定期列車としては松本-信濃大町間のみで使用されている。このほか、大糸線では特急列車の運行も行われている。首都圏と松本を結ぶ特急あずさが1往復が大糸線に直通し、新宿-南小谷間で運転。大糸線沿線と首都圏を結んでいる。