〔PICK UP〕えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン(新潟県)

えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン 普通 泊行
ET122形 直江津にて
ET122形 直江津にて
北陸新幹線金沢延伸開業で並行在来線となった長野-金沢間のうち、新潟県区間である妙高高原-直江津-市振間を引き継いだえちごトキめき鉄道。妙高高原-直江津は妙高はねうまラインとしてJR東日本の信越本線を、直江津-市振間は日本海ひすいラインとして、JR西日本の北陸本線をそれぞれ引き継いだ。
日本海ひすいラインの区間中、糸魚川-えちご押上ひすい海岸駅間には、交流電化から直流電化への転換設備であるデッドセクションが設けられており、JR西日本時代には普通列車も交直流電車が使用されていた。しかしながら、交直流電車は、製造コストが高く、最短2両で構成する必要があるものの同区間の輸送密度が低く1両で十分な時間もあることから、JR西日本のキハ122系をベースとした気動車が投入された。
日本海ひすいラインの西端は市振駅となっている。これは北陸新幹線の並行在来線の各県区間を引き継いだ会社の境界が県境で区分けされたためである。しかし、市振駅は拠点性のある駅ではない。そのため列車はそのまま県境を跨いで、あいの風とやま鉄道線に直通し、泊まで運転されている。泊では富山方面の列車と同一ホーム上で乗り換えられるように配慮されており、ホーム間の移動がなく乗り継げるようになっている。
日本海ひすいラインは多くの列車が直江津-泊間の運転されている。朝夕時間帯には、これに加えて直江津-糸魚川間、糸魚川-泊間の区間列車が走る。直江津側では一部列車が妙高はねうまラインへと乗り入れ、新井発着で運転されている。また、糸魚川から富山方面には、あいの風とやま鉄道の521系の乗り入れ運用が存在。朝の糸魚川発金沢行きと夜の金沢発糸魚川行は、IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道、えちごトキめき鉄道の3社を跨ぎ、日本海ひすいライン内で運行される貴重な電車の定期普通列車として知られている。