〔PICK UP〕JR東日本 快速はまゆり

東北本線・釜石線 快速はまゆり1号 盛岡行
キハ110系 花巻にて
盛岡駅と釜石駅を東北本線・釜石線を経由して走る快速はまゆり。かつて仙台と秋田を東北本線、釜石線、山田線、花輪線などを経由して走っていた急行陸中を前身する列車である。当初、大回りで太平洋側と日本海側を横断していた急行陸中は、次第に運転区間が短縮。最終的には盛岡-宮古間を釜石線経由で走る列車となり、2002年に先行的に格下げされた列車を含めて、全ての列車が快速化された。
急行をルーツとする車両で、現在もキハ110系のうち急行用として投入された車両を用いて運行が行われている。ローカル線の快速列車でありながら、指定席の設定があり、リクライニングシートでゆったりと移動できるのも、この列車の特徴である。通常は指定席1両を含めた3両編成。多客期は指定席2両の4両編成で運転。指定席は必ず急行用車両での運転だが、自由席車についてはセミクロスシート車で運転される場合もある。運行本数は1日3往復。停車駅は盛岡、矢幅、花巻、新花巻、土沢、宮守、遠野、松倉、小佐野、釜石を基本とするが、日中の1往復は東北本線内各駅に停車し、釜石線内でも岩手上郷と鱒沢に停車する列車がある。盛岡~釜石間の所要時間は、およそ2時間30分。盛岡と釜石線沿線の遠野・釜石への移動手段となっているほか、東京方面からの新幹線を新花巻で乗り継ぐ乗客も多い。釜石線沿線と各地を結ぶ架け橋となっている。