〔PICK UP〕しなの鉄道しなの鉄道線(長野県)

 
篠ノ井線・しなの鉄道しなの鉄道線 普通 軽井沢行 115系 長野にて
 
 新幹線開業により並行在来線となった旧信越本線を引き継いだしなの鉄道。長野新幹線が開業した1997年に軽井沢-篠ノ井間をしなの鉄道線として、新幹線が金沢まで開業した2015年に長野-妙高高原間を北しなの線として引き継いでいる。このうち、しなの鉄道は避暑地・別荘地として有名な軽井沢から、小諸、上田などを経由して篠ノ井に至る路線。篠ノ井では、JR篠ノ井線に接続。しなの鉄道線の列車は全てが篠ノ井線に直通し、長野発着(一部列車は北しなの線へ直通)で運転されている。新幹線開業により、難所だった信越本線横川-軽井沢間の碓氷峠区間が廃止となった。そのため、しなの鉄道線は軽井沢で新幹線と接続するものの、在来線としては盲腸路線となっている。
 多くの列車が軽井沢-長野間で運転される。運転本数は1時間あたり1~2本である。朝夕には小諸・上田・戸倉の区間列車が設定され、「しなのサンライズ」、「しなのサンセット」と呼ばれる快速列車も運行されている。これまでJR東日本から引き継いだ115系電車が活躍してきたが、新型車両SR1系が2020年に登場。順次投入され、115系を置き換えている。SR1系にはセミクロスシート車とデュアルシートタイプの車両がある。デュアルシート車両は、先述の快速列車と土休日に軽井沢-上越妙高間で運行されている快速「軽井沢リゾート」、一部の普通列車で使用されている。