〔PICK UP〕福岡市地下鉄 七隈線(福岡県)

 
福岡市地下鉄七隈線 普通 橋本行 3000系 博多にて
 
 福岡市西区の橋本を起点に福大前、六本松、天神南などを経由して博多へ至る七隈線。2005年に橋本駅-天神南間が開業し、しばらくこの区間での運転となっていたが、2023年3月に天神南-博多間が延伸開業。天神と博多という福岡市中心部の2エリアを横断し、福岡市南部エリアを結ぶ地下鉄路線として、毎日多くの乗客を運んでいる。
 全列車が博多-橋本間の運転で区間列車はない。車両基地は橋本駅に隣接する室見川沿いに設置されている。全線での所要時間は28分。橋本-天神南間は23分である。運転間隔は日中は8分間隔で、朝夕は最短3分間隔となる。従来から活躍していた3000系と、博多延伸にあたり増備された3000A系が活躍。どちらも見た目は似ているが、各所に違いが見られる。リニア地下鉄であり、車両は一般的な電車より一回り小さい。1編成あたりの両数も4両となっている。沿線には福岡大学などの大学・高校も多く立地するため、通学客の利用も多く、博多延伸と共に路線バスから地下鉄利用に切り替えた乗客が増加した。最近のダイヤ改正でも朝夕時間帯の運転本数が増やされており、利用客の多さがうかがえる。博多延伸開業以前は、あまり目立たぬ存在だった七隈線だが、博多延伸により、一気に空港線系統と並ぶ主力路線の一つとなった。博多から先も福岡空港国際線ターミナルへ延伸する構想があり、検討・議論が進められている。