〔PICK UP〕東京メトロ 東西線(東京都・千葉県)

 
東京メトロ東西線・東葉高速鉄道東葉高速線 快速 東葉勝田台行 15000系 中野にて
 
 東京メトロ東西線は中野駅と西船橋駅を高田馬場、飯田橋、大手町、東陽町、浦安などを経由して走る地下鉄路線である。混雑が激しかった中央本線と総武本線のバイパス路線として建設されたが、沿線にベッドタウンが形成されたため、開業後は東西線自体も首都圏でも有数の混雑路線となった。区間のうち、都心を通過する中野-南砂町駅間は地下鉄として建設されたが、南砂町-西船橋間は高架橋を主体に建設されている。東京メトロで地上を走る区間は多々あるが東西線はその中でも地上区間の距離が最も長い路線である。
 東西線は中野・西船橋の両端で他路線との直通運転を行っている。中野では中央線各駅停車に直通し、三鷹まで直通している。一方で西船橋では、総武線各駅停車と東葉高速鉄道東葉高速線に直通している。このうち、総武線各駅停車への直通は津田沼発着で平日のみの設定である。総武線各駅停車への直通列車がある時間帯には、中央線各駅停車-東西線-総武線各駅停車とJRから東西線を通って再びJRに戻る列車も運転されている。一方、東葉高速鉄道は東西線の延長区間のような路線で、同路線で運転される全ての列車が東西線へ直通している。東葉高速鉄道との直通列車の中にはは、中野で中央線各駅停車に直通し、3社跨ぎで運転される列車も多数存在する。
 3社に跨る直通運転のため、東西線を走る列車もバラエティーに富んでいる。JRからは東西線カラーを纏ったE231系800番台が、東葉高速鉄道からはメトロ05系と共通設計の2000系が直通してくる。ただし、JR-東西線-東葉高速鉄道と3社を跨ぐ列車は、東京メトロの車両のみで運用されており、JRの車両が東葉高速鉄道を走ったり、逆に東葉高速鉄道の車両がJR線を走ることはない。一方で、メトロの自社車両としては05系、07系、15000系の3形式が活躍している。このうち15000系は2010年にデビューし、2017年まで製造が行われた車両で、東西線では最も新しい形式となっている。