〔PICK UP〕青い森鉄道 青い森鉄道線(青森県)

青い森鉄道 普通 青森行
703系 八戸にて
東北新幹線の開業に伴う並行在来線として、東北本線の青森県区間の運行を引き継いだ青い森鉄道。岩手県との県境に位置する目時駅から青森駅までの121.9kmを三戸、八戸、三沢、野辺地、浅虫温泉などを経由して結んでいる。並行在来線として移管された東北本線のうち、青森県内の区間は、線路など設備を青森県が保有し、青い森鉄道が運行を担ういわゆる上下分離方式を採用している。そのため、青い森鉄道は青森県へ線路使用料を支払って列車の運行を行っている。
運行系統は八戸で分かれており、八戸の南側と北側を結ぶ列車は、定期列車としては1日1本しか存在しない。八戸以南は目時より南側の岩手県区間を担うIGRいわて銀河鉄道との相互直通運転を実施している。この区間の普通列車は、盛岡-八戸間の普通列車ベースに、三戸-八戸間の区間列車がこれに加わる形となっている。一方、八戸以北の区間は、八戸-青森間の運行を基本とし、青森側では浅虫温泉-青森間の列車がこれに加わる。また八戸側では、野辺地で接続するJR東日本の大湊線からの直通列車が乗り入れてきて、八戸まで運転されている。自社車両で運転する定期列車は全て普通列車だが、JR大湊線からの直通列車のみ「しもきた」として快速運転が行われている。
写真は青い森鉄道の703系電車。JR東日本のE721系の派生形式で、同シリーズの車両としては最北を走る車両である。従来から活躍する701系に続く車両として青い森鉄道では703系と名付けられた。701系はIGRいわて銀河鉄道との直通運転に充当されるが、この703系は青い森鉄道線内のみでの運用となっており、三戸-青森間で運用されている。