【PICK UP】ソラシドエア Boeing 737-800

ソラシドエア Boeing 737-800
JA809X 鹿児島空港にて
2021年にAIRDOと経営統合し再出発した九州・沖縄の翼
宮崎空港に本社を置き、九州・沖縄と各地を結ぶ路線を運航するソラシドエア。1997年に設立され、2002年に羽田-宮崎線に就航。以後路線を拡大し、現在では九州・沖縄ではおなじみの航空会社として定着している。設立当初は「スカイネットアジア航空」が社名だったが、2015年にソラシドエアに社名を変更。機体デザインも大きく変わり、白とライトグリーンを基調とし、機体側面に「Solaseed Air」の文字が入るデザインに刷新されている。2021年には、北海道の翼ことAIRDOと経営統合し、共同持株会社「リージョナルプラスウイング」の傘下に入った。これ以降、AIRDOの「北海道の翼」に対して、ソラシドエアは「九州・沖縄の翼」と称するようになっている。
運航面ではANAと提携し、全路線でコードシェアを実施している。基幹路線となる羽田便は宮崎・大分・長崎・熊本・鹿児島・那覇の6都市に就航しており、同じ区間に就航するANA便を補完する役割も担う。一方、現在就航路線数で最も多くなっているのが那覇で、羽田・中部・神戸・福岡・鹿児島・宮崎に、石垣を加えた計7路線に就航。便数自体は多くはないものの、那覇が一つの拠点となってきている。この他、宮崎・鹿児島からは中部線にも就航しており、羽田だけではなく、中部と九州も結んでいる。
現行の機材はすべてBoeing 737-800で統一されている。保有する14機のうち、JA801X~JA813Xの13機は航空機リース会社からのリース機で、3+3席配置・29列の174席仕様。一方、残りの1機であるJA67ANはANAからのリース機で、最後部に2列を追加した30列176席仕様となっている。ANAの予約サイトでは、前者が「73L」、後者が「73S」と表記されて区別されるが、どちらの機材になるかは直前まで確定しないため、73Sでの運航時には直前に機材変更が実施される。ANAからのリース機ではない13機のうち、最も導入が遅いJA813Xは、コロナ禍以前に国際線にも対応できる仕様として導入された機材で、座席や機内仕様が他機と異なっている。ただ、コロナ禍の影響もあり、国際線に関する動きは現状見られない。
写真は鹿児島空港で撮影したソラシドエアのJA809X。鹿児島空港におけるソラシドエアは、羽田・中部・那覇の3路線に就航。うち那覇線はソラシドが唯一の就航会社である。羽田線は4往復、中部・那覇線はそれぞれ2往復が設定されており、発着便は朝と夕以降の設定が多くなっている。