【旅行記】堀川バスで巡る八女市矢部村・星野村の旅
福岡県南部といえば九州の大動脈である九州道、九州新幹線、鹿児島本線、そして福岡県を南北につなぐ西鉄天神大牟田線が走るためよく通過する場所である。しかし、筑後地方の東部地域は足を踏み入れたことのない未踏の地域。平成の大合併で八女市に合併した黒木町や矢部村、星野村などがそれにあたる。八女市周辺の路線バスは、久留米との間に西鉄バスが走っているものの、その他は八女市に本社を構える堀川バスが運行している。堀川バスには以前久留米から熊本へと路線バスで乗り継ぐ旅の途中で八女市の中心地福島から熊本県の道の駅鹿北まで乗車したので2回目の乗車。今回は八女市の山間部を堀川バスに乗って初訪問する。目指すは矢部方面とを結ぶ羽矢線の終点柴庵と星野方面を結ぶ星野線の終点浦。矢部そして星野はどんなところなのか、そして堀川バスの終点はどんなところなのだろうか。前々から気になっていたところだが、思い立って行ってみることにした。

福岡県筑後・八女地域でバス路線を展開する堀川バスに乗って八女市の山間部を旅する
・熊本駅前に前泊
羽犬塚駅に朝8時に到着しないと行程が完了しないため早朝から動く必要がある。今回は少し離れているが熊本市内に宿泊して、朝から鹿児島本線を北上し羽犬塚駅へ向かうことにした。宿泊したのは熊本駅に隣接する「東横INN熊本駅前」。熊本では貴重な高層ビルで、熊本森都心プラザの後ろに立つタワーマンション、ザ・熊本タワーが完成するまでは熊本で一番高い建物だった。まだ新幹線の駅ができる前からあるホテルだが、周辺の環境は一変し、今やこの建物の周辺にも大きな建物が続々と建設されている。そのため以前ほどは目立たなくなったが、以前から熊本駅前のシンボル的な建物として熊本駅前の発展を見守っている。今回は高層階シングルを予約。22階の駅側の部屋だった。部屋からは熊本駅前、そして遠くに熊本城を臨むことができる。ビジネスホテルで22階というのは結構珍しい。それも3500円で泊まれるからうれしい。

一時期熊本県で一番高い建物だった東横INN熊本駅前 現在は写真のタワマンが一番高い
・早朝の鹿児島本線を上る
翌朝は6時28分発の銀水行普通列車で北上する。鳥栖-大牟田間の運行ダイヤが見直されてから銀水行も比較的珍しい存在になった。列車は宇土を始発とする鹿児島本線熊本以南から熊本行きの始発列車で、早朝にも関わらず学生などの利用も見られた。うとうとしながら鹿児島本線を上り、荒尾で区間快速に乗り換える。以前は荒尾や大牟田で快速に乗り換えるということも何度かやったことがあるが、日中の久留米以南で快速が消滅してからは一回もやっていない。813系6両の区間快速は途中久留米までは各駅に停車し、鳥栖で肥前山口発の3両を繋げて9両で福岡都市圏に入っていく。久留米までは各駅停車なので博多までは1時間30分程度かかる。福岡都市圏を目指すなら、熊本から乗った普通列車で大牟田まで向かい、西鉄に乗り換えた方がいい。日曜ということもあって乗客はまばら。30分ほどで羽犬塚に到着した。

筑後市の中心駅である羽犬塚駅 日中はここで博多方面からの全列車が折り返す
・堀川バスの旅がスタート
さて、いよいよここから堀川バスの旅が始まる。ここ羽犬塚は堀川バスの羽矢線が発着するターミナル駅で八女市への玄関口ともなっている。羽矢線はその字のごとく羽犬塚と矢部を結ぶ路線で、途中福島(八女市街)と黒木を経由する。数十年前はこの羽犬塚から黒木までを結ぶ国鉄矢部線があったが廃止されている。国鉄矢部線はその名の通り矢部まで鉄道で結ぶ計画で、さらにその先熊本県の小国までつながる予定だったが、結局実現には至らず黒木止まりのまま廃止されてしまった。現在はこの堀川バス羽矢線が廃止代替バス路線となっている。羽矢線は堀川バスの幹線路線で羽犬塚-黒木間のバスを基本として、黒木から先に進んで矢部まで行くバス、朝夕を中心に福島止または星野線などの他路線から直通するバスが運行されている。今回乗車するのは、矢部まで行く柴庵行のバス。矢部村の中心部を抜けて、あと一歩で大分県という山奥まで運行されている。あまりに山奥なので本数が少なそうに見えるが、八女市街と矢部村とを結ぶ唯一の交通手段であることから平日は9往復、土休日は8往復と比較的本数が多い。運行時間は1時間40分ほど。かなり長距離を走る路線バスである。

駅前ロータリーの前にある羽犬塚駅の堀川バスのりば
・堀川バスの幹線路線羽矢線に乗車
堀川バスは駅前ロータリーには乗り入れず、専用のバス乗り場がある。バスに乗り込むとまず運転士から1日乗車券を購入した。土日祝日で発売されている堀川バスの1日乗車券。申し出ると運転士が乗車日を紫のペンで記入して発売する形式で、日曜は窓口がすべて休みのため、バス車内のみで発売される。羽犬塚で5名ほどの乗客を乗せて羽犬塚を発車。一旦南下した後東進し、矢部方面へと続く国道442号を進む。羽犬塚-福島間はゆめタウン八女に立ち寄る便とそのまま国道を突き抜ける便の2系統があるが、柴庵発着は国道を突き抜けて走るため福島までの所要時間が少し短い。羽犬塚を出ると八女市に入り、八女ICの南側を走って八女市街へと入っていく。堀川バスの本社が所在する福島で乗客が入れ替わり乗客は自分を含め2人に。再び国道442号を東に進み、一部区間で旧道を走る。対向車を交わしながら進み国道に戻ると、長野バス停で平野が終わり、ここからは山間部へと入っていく。矢部川が右側から近づいてきてしばらく並走すると黒木町へと入り、国道沿いに広がる街中を走る。中心部には堀川バスの黒木バス停がある。堀川バスの車庫が所在し、多くのバスが駐車されていた。ここまでは本数も多く30分に1本ほどのバスがあるが、ここから先はいよいよ山奥へと進んでいくので本数も減る。街中を抜けると矢部川の谷間をクネクネと北上していく。国道も道幅が十分に広いわけではなく、大きなバスで走るには少し窮屈だ。20分ほど走っていくつかの集落を抜けると日向神峡へ。国道もヘアピンカーブで一気に標高を上げ、トンネルを4つほど抜ける。トンネルを出て右折すると車窓の左手にはダム湖が見えてくる。矢部川に設けられた日向神ダムのダム湖で、バスはここからしばらくダムの湖畔を進んでいく。こんな時間に矢部に行く乗客はおらず黒木から先はずっと一人だ。しかし対向のバスには複数人の乗客が乗っているのが確認できた。日曜でも利用のある山間部の路線バスは久しぶりに見た気がする。ダム湖畔が終わるといよいよ矢部村の中心部に入っていく。日曜ということもあって、ツーリングのバイクが多い。この先小国へ抜けて阿蘇の方に行くのだろうか。バスは何度もバイクに道を譲り、ライダーは手を挙げて先に進んでいく。矢部村の入口には公園と物産館があった。少し進むと学校や役場(現在は支所)がある中心部に差し掛かる。バスは中心部を通過してさらに奥へ。中心部から10分弱進んでようやく柴庵バス停に到着した。

黒木を出るとバスは山間部に入る 並走するのは矢部川

矢部村の中心部の手前に広がるのは日向神ダムのダム湖(帰りのバスにて)
・羽矢線の終点柴庵 そして折り返し福島へ
国道442号はここから数キロ先でさらに標高を上げて大分県へと入っていく。歩いて2時間くらいのところに鯛生金山があるので相当山深い。矢部村の集落の終わりがここなのだろうが、本当に何もない。一応商店と自販機があり、周辺に何軒かの住宅はある。中心部で折り返すのではなく、その先まで行くところがさっき乗った鹿児島本線の銀水行きっぽさを感じる。さて、折り返しのバスまでは30分ほどある。しかしバス停周辺に時間をつぶせる場所もないので、とりあえず来た道を徒歩で戻る。といってもとても徒歩で戻る道はないく、歩いているだけで不自然である。歩いて時間調整して、数個先のバス停からバスに乗る作戦だ。山奥過ぎてトイレすらないので困っていたら、20分ほど歩いたところで、公衆トイレのあるバス停を発見。ベンチも設置されていて、ここでバスを待つことにした。15分くらいして先ほど乗ってきたバスが折り返してやってきた。バスは再び羽犬塚まで走るが、今度は福島まで乗車する。それにしても、ポンチョやリエッセで事足りそうな区間にこの大きなバスが投入されていることが驚きだ。平日の朝夕は学生が大勢乗る便があるのだろうか。山間部に行く大きな路線バスはなんか萌えるところがある。また運転士と自分の二人で来た道を戻る。さっきは見えなかった日向神峡の切り立った岩々を見ることができた。ダムの下流ではキャンプを楽しむ人の姿も見られた。福岡の秘境といえば多分このあたりなのだろう。ダムの下流の集落で一人の乗客を広い下山。黒木で複数人が乗車し福島へ。すっかり日中になった福島に3時間ぶりに戻ってきた。

羽矢線の終点柴庵(しばいお)矢部村のかなり奥まで路線バスが走る

バス停の周辺には商店が1軒と住宅が数軒ある

20分ほど徒歩で下った場所にあるゆいのもり入口バス停 ベンチとトイレが設置されている
・福島で星野線に乗り換え星野村へ
福島では10分の乗り換え時間で来た道を戻る。今度は先ほど行った矢部村の北側に位置する星野村へ。星野村への路線バスは大半がここ福島発着となっていて、星野村の中心部である十篭車庫前までの便が8~11往復運転されている。一部バスは終点の十篭車庫前でさらに奥まで進む浦行に連絡(という名の直通)しており、3~4往復程度は星野村の奥まで進んでいく。今回は日曜ダイヤで上りの最終便となるバスで往復する。福島待合所では車庫がのりばが奥にあるので、バスはバックで進入してくる。星野行のバスも基本的に大きなバスで運行されており、この日も高齢者と30代くらいの夫婦の利用があった。福島を出ると、途中の長野までは羽矢線と同じ道を帰る。長野で国道442号と離れて、住宅街を進み県道52号線へ。星野川に沿って星野村の中心部十篭へ走っていく。県道52号線は八女香春線という名前で、星野、浮羽、東峰村などを経由して香春町役場前まで続いている。車窓には立派な石橋がいくつか見える。石橋といえば大分県の耶馬渓あたりや熊本県の砥用周辺でも見られるが、この地域も石橋が残る地域のようだ。バスは北川内地域に入る。ここも比較的大きな街でコンビニなどがある。国鉄矢部線はこの北川内を経由して黒木へと向かっており、北川内だけは星野線が廃止代替バスとなっている。堀川バスはここから北側へ行く横山線という路線もあるが、結構難易度が高い路線の一つ。いつかチャレンジしてみたい。北川内を出てからも星野川を何回か渡り、集落を越えて走っていく。八女はお茶の産地として非常に有名だが、製茶工場やお茶屋さんも車窓にいくつも見ることができる。福島から乗った乗客はほぼ全員が十篭まで乗車した。

長野バス停で羽矢線と別れてしばらく行くと立派な石橋が見える
・星野村の中心地十篭から浦行となりさらに先へ
十篭車庫でバスはしばし停止して、行先を浦に変える。補助金の関係で系統が打ち切られているそうで、バスの運転手さんによっては一回精算と降車を求められるそう。乗車したバスではマイク越しに乗車券種とどこまで行くかを運転手さんに尋ねられた。ここから先は県道52号線ではなく、県道57号線を15分ほど走って浦集落まで向かう。県道57号は地図で見る限りは矢部村へとつながっているが、浦から先は結構な峠道になっている。十篭までと異なり道幅も狭くなり、対向車もほとんどいなくなる。ここから先は地元住民しか使わない道路なのだろう。十篭から少し行くと仁田原というまとまった集落がある。以前は小学校もあったようで、立派な木造の小学校が車窓に見えた。仁田原からほんの少しだけ進むと終点の浦に到着した。

十篭で浦行になりさらに15分、星野線の終点浦バス停に到着
・星野線の終点、浦 折り返して羽犬塚へ
矢部村の柴庵と同じくまたしても何もないが、先ほどと異なって商店も自販機もなく、人家もわずかに数件しかない。10年ほど前まではこの先にあるもう一つの集落までバスが行っていたそうだから驚きである。柴庵より暇のつぶしようがないのに、折り返し時間が長い。さっきと同じ戦法でバス停を何個か下ることにした。ベンチの一つや二つおいてくれるとありがたいのだが、終点まで乗る客はほとんどいないのだろう。一つ下った九重ノ花バス停まで行くと、待合所と自販機があった。こういう待合所は本当にありがたい。約20分ほどここでバスを待たせてもらった。後ろ側には星野川が流れていて、2月だが、川の流れが天然のASMRとなって心地いい。折り返しのバスに会釈して乗車し、再び来た道を戻っていく。昼間の便なので、乗車する人はおらずずっと一人だった。福島で降りる予定だったが、どうせなら違うバス停で降りようと思い、羽矢線と重複する最初のバス停である長野で下車した。ここまで矢部方面の終点柴庵と星野方面の終点浦を旅してきたが、ものすごく満足感というかやり切った感がある。また一つ未踏の地をクリアして、羽矢線のバスで羽犬塚まで戻る。長野から乗った羽犬塚のバスは黒木発のゆめタウン経由便で、福島を出ると、ゆめタウン、西日本短期大学付属高などを経由していく。西日本短大付属高といえば日ハムの監督である新庄の出身高なんだとか。おそらくBIGBOSSが汗水流して練習したグランドがバスの車窓からも見える。お昼ご飯の調達のために羽犬塚の2つ前のバス停で下車してコンビニへ。ここで一旦堀川バスの旅を中断して、鹿児島本線で一つ南の筑後船小屋へと移動した。

さきほどの柴庵よりもさらに住宅が減り交通量も少ない浦バス停

浦の一つ手前のバス停九重花バス停からの景色 川のせせらぎが心地いい
・西鉄に浮気して船小屋から久留米へ
筑後船小屋駅からは西鉄バス久留米の50番で久留米へと向かう。ソフトバンクホークスの2軍施設が隣接し、駅の周辺を運動公園で囲まれた筑後船小屋駅は、公園の中にある駅をコンセプトとしている。そのため周辺が田んぼに囲まれた他の田舎の新幹線駅とは少し様子が異なる。久留米から南に下る50番は、車庫がある船小屋止めの便と、筑後船小屋駅まで運転されるバスがある。筑後船小屋発着のバスはおおむね1時間に1本が運転されている。筑後船小屋駅を出ると船小屋地区へと向かう。新幹線ができる前はこの船小屋地区に隣接して、無人駅である船小屋駅が設置されていたが、新幹線の開業に伴って、一気に新幹線の有人駅にまで昇格したのが筑後船小屋駅だ。船小屋地区で国道209号線に入ってからは北上し、先ほどまでいた羽犬塚へ。駅前に立ち寄るため駅前通りを往復する。さらに北上して鹿児島本線の東側を走る。乗客も近距離利用が多く、乗客の入れ替わりが比較的激しい。荒木駅の東側の高良台を過ぎると、久留米市街地に入っていく。久留米ICから続くバイパス道を越えるとまもなく国道から旧道に入り、狭い通りを進む。しばらく進むと久大本線の線路をまたぎ、すぐに西鉄試験場前駅の下を通る。試験場前のすぐ先が聖マリア病院で、国道をまたいで大きな建物がつながっている。再び国道へと戻って少しだけ進むと左折し、西鉄久留米へ。西鉄久留米から六ツ門、荘島を経由してJR久留米駅まで至る流れだ。新幹線なら一駅、JRでも15分ほどのところを1時間かけて上ってきた。路線バスはこういう旅が楽しい。

ソフトバンクホークスの2軍施設が隣接する筑後船小屋駅 久留米行のバスが発着する
・堀川バスの久留米線で再び福島へ
久留米からはもう一度八女へと向かう。この久留米と八女との間は昔々西鉄福島線と呼ばれる軌道線があったことから、国道3号線に西鉄バスが多頻度で運行を行っている。一方で堀川バスも久留米線を運行しており、国道3号線よりも東側を通って福島まで行くことができる。ただし本数が限られており、実際は久留米から鑓水間の路線バスの送り込み運用で鑓水から福島間は申し訳程度の本数となっている。久留米駅の堀川バスのりばは一番端の4番のりば。西鉄久留米や福島に行く西鉄バスは1番のりばからの発車で、かなり端に追いやられている感じがある。自分一人を乗せてバスは発車。西鉄の縄手車庫の前を通って六ツ門経由で西鉄久留米へ向かう。久留米は9割西鉄バスの牙城だが、そんな中を堀川バスが颯爽と走る。堀川バスは現金だけの対応となるので、ICカードだけ持っているときは飛び乗ることができない。西鉄久留米ももちろん構内へと入る。西鉄久留米で2名の乗客を乗せて発車すると、信号待ちで四方八方を西鉄バスに囲まれる。西鉄久留米を出ると市場通りから南久留米駅の東側を通って南下、久留米市の南東部の住宅街の隘路を走っていく。久留米市街でもこの沿線だけは堀川バスの沿線となる。バスは一瞬だけバイパスを走って自衛隊の久留米駐屯地の脇を走る。久留米大学医療センターの前を通ったところが鑓水。ここまでは本数もたくさんあるが、ここから先は本数が減る。市街地もだんだんと終わりに近づき、九州道の下をくぐるとあとは県道を八女まで南下。国道3号線とも絶妙な距離にある広川町の吉常などを経由していく。だんだんと日が暮れていき、八女市街地に入ったころにはすっかりと夜になっていた。西鉄久留米から乗車した乗客は、星野線・羽矢線と連絡する後ノ江四つ角で下車。ここから黒木方面へとバスが連絡している。時間は18時30分だが、まだ柴庵行のバスもあり、ここから矢部へと帰ることもできる。残りの区間は羽矢・星野線と同じ経路を走り福島へ。筑後船小屋、久留米を経由今日4度目の福島に帰ってきた。久留米線でももちろん1日乗車券が使える。

西鉄の牙城の久留米市街を颯爽と走る堀川バス 西鉄久留米も経由する
・八女ICから高速バスで退散
最後は福島から高速バスが発着する八女ICへと移動して八女をあとにする。午前中に乗車した羽矢線の羽犬塚行最終で八女ICへ。当日は寒く福島で待ち時間が40分ほどあったが、待合所は暖房が効いていて助かった。八女ICは福岡-熊本線のひのくに号のほか、鹿児島方面の桜島号と宮崎方面のフェニックス号(ともに一部便)も発着している。ここから高速バスに乗り八女をあとにした。 今回は堀川バスに焦点をあてて、八女市の山間部を訪問した。柴庵、浦ともに山奥までのびる公共交通機関の面白さを改めて感じた。今後沿線の人口は減る一方だろうが、少しでも長く柴庵、そして浦までの路線が末永く存続されることを願うばかりだ。