【旅行記】天草絶景路線バスの旅~松島を経由して天草を去る~

本渡から一般路線バスで松島へ

 本渡バスセンターに戻り、残りは九州本土へと帰るのみとなった。計画を立てた段階では、本渡バスセンターからあまくさ号に乗車して宇土駅東口へ向かう予定だったが、このバスに先行する形で、松島行のバスがあることに気づき、計画を変更。あまくさ号と似た経路を走る一般の路線バスに乗ってみることにした。
 
乗車記録10
産交バス 上津浦旧道・さざ波の湯・大浦旧道経由 松島行
本渡バスセンター→松島
 
 本渡バスセンターを出ると本日5度目の天草瀬戸大橋を渡り、行きのあまくさ号でも眺めた有明海が車窓に広がる。この国道324号線から眺める有明海は何度見ても美しいと思う。海岸線を進むバスに多く乗車してきた2日間。晴れに恵まれて天草を満喫することができた。
 
 基本的には快速あまくさ号と同じ国道324号線を進んでいくが、一部区間ではあまくさ号と経路が異なる。主に海岸線を進んでいくが有明町の津浦呼ばれる地区では内陸の集落をまわる。1組の老夫婦がこの集落で下車していった。
 
 再び国道324号線に戻って天草市から上天草市に変わると、その先で再度国道から逸れ大浦地区へ立ち寄る。国道が内陸を走りショートカットする区間はそこから逸れて海岸線の近くにある集落に立ち寄る形。国道へと戻ると、姫戸・教良木方面に分岐する知十地区の県道290号線の交差点を経て松島バス停に到着した。
 

快速あまくさ号で最後まで車窓を楽しむ

 松島からは熊本桜町バスターミナル行きのあまくさ号に乗車して天草をあとにする。夕方になり、太陽もだいぶ傾いてきた。ここから先は~あまくさ号で天草へ~の記事でも書いているので、写真の説明だけをしていく。
 
乗車記録11
産交バス 快速 あまくさ号 桜町バスターミナル行
松島→宇土駅東口
 
 五号橋の上から大矢野島方面を眺める。画面右に見えるのは四号橋。その後ろにある山は三角半島。画面左側の高くそびえる山が島原の雲仙の山々である。
 
 大矢野島から三角半島を眺める。画面の中央が三角西港。この先で天門橋を渡り、バスは三角半島へ。今度は写真の対岸の海岸線を右から左へこちら側を見て走る。
 
 三角西港を通過すると再び車窓には有明海が広がる奥に見える山は金峰山。写真では見えないが、その左側には長洲港にある造船所などもみることができる。また熊本港と島原港を行き来するフェリーや高速船の姿も確認できる。
 
 ちょうど干潮の時間だったようで、御輿来海岸ではきれいな干潟をみることができた。バスは宇土に到着する直前まで有明海を眺めながら進む。帰りは時間の都合上、宇土駅東口にて下車して宇土からJRを利用し、帰路についた。
 2日間にわたる天草の路線バスの旅。快晴に恵まれて、まさに絶景の路線バス旅となった。松島、本渡、牛深を除けば多くの地区が初めての訪問。今回もたくさんの知らない地域を巡ることができたのが何よりの喜びで、改めて天草の海の美しさやこの地域の路線バスの面白さを感じることができた。今回は訪れなかったが、天草にはもう一つ苓北町という町がある。こちらも近いうちに旅行したいと思っている。次回は天草の路線バスの車窓から見た長崎県へ。西九州新幹線開業を目前に控えた長崎県の二つの半島を旅する。
 

★今回の初乗車路線

【バス路線】
産交バス 本渡BS-山の浦線 本渡BS-山の浦間
下平-牛深市民病院線 山の浦-牛深港間
本渡BS-牛深市民病院線 牛深港-早浦橋間、一丁田中央-本渡BS間
※早浦橋-一丁田中央間は過去に乗車済み
本渡BSー-教良木線(金焼・大河内経由) 教良木-本渡BS間
本渡BS-松島線(浦経由) 本渡BS-松島間
松島-倉岳校線(赤崎経由) 松島-棚底中央間
本渡BS-松島線(上津浦旧道・さざ波の湯・大浦旧道経由) 本渡BS-松島間