【旅行記】尾道・しまなみ海道を旅する -尾道夜編-
尾道グルメを堪能して、夜になった尾道の街へ。出掛ける前にテレビをつけると民放のほとんどすべてのトップニュースが広島カープのニュースだったのでさすが広島だと思った。街を歩いていてもカープファンのお宅をよく見かける。昼間はロープウェイで上ったが、夜はロープウェイは動いていないので、自力で上るしかない。しかしまた人気がないのでちょっと不気味だ。今年は寒くないのが幸いで、夜でも多少薄着程度でちょうどいい。

昼間に下見しておいた三重塔を見下ろすポイントへ。尾道は日本の夜景100選に選ばれる夜景の名所。街の暖かい光が尾道水道に反射し、美しい情景を作り上げる。天寧寺三重塔もライトアップされており、シルエットが浮かび上がる。高台にもおしゃれなカフェや飲食店が何軒かあって、この夜景を楽しめるようだ。派手すぎず落ち着いた夜景が魅力である。

そこから夜景が撮影できそうな場所を探して千光寺公園の方に抜け、人気のないところを彷徨って尾道駅の裏手あたりから下山。階段にはライトが設置されているものの、階段が坂状になっていて、結構しんどい。坂の夜景も一つ撮りたいと思っていたので、下山手前の小学校のあたりで撮影。この小学校の建物が年季が入っていていい味わいだった。

かれこれ1時間半あまり階段を上り降りしたので結構疲れたが、商店街を抜けて海へ。尾道水道ではこの時間も渡船が頻繁に行き来していてとても忙しい。穏やかなので川と間違えそうになるが、時々潮の香りが漂ってくる。係留された船が波に揺られて浮いている。

最後にアーケードで一枚。学校帰りの高校生らの自転車が颯爽と駆け抜けていく以外は人は疎ら。平日ということもあっておしゃれなカフェも空いているようだった。2時間かけて適当に歩きながら適当な夜景の写真を撮ってみたが、車の音と船の音が聞こえる尾道の夜景を存分に楽しむことができた。この日は尾道にて一泊し、翌朝はしまなみ海道を目指した。