【旅行記】北海道の廃線予定路線を巡る旅~快速留萌旭川線と富良野線編~
~沿岸バスで増毛町へ編~の続き
沿岸バス快速留萌旭川線で旭川へ

再び駅前のバス乗り場に移動してバスの旅を再開する。似たような時間に留萌本線の列車もあるが、旭川へは路線バスもあるので、帰りはこちらを利用してみる。乗車するのは56系統の快速留萌旭川線。留萌十字街を起点に旭川駅までダイレクトに結ぶ路線である。運行時間が約2時間のため、トイレ付きの車両で高速バス仕様の車両で運転され、快適に移動できる。当路線は道北バスとの共同運行だが、快速便は沿岸バスのみで運行されている。

留萌旭川線の運行ルートは概ね留萌本線・函館本線経由で旭川へと向かう場合と同じで、基本的には留萌本線が車窓に並走する。ただし、峠下~秩父別の間だけは国道と留萌本線でルートが異なっていて、留萌本線は沼田を経由するのに対し、バスは北竜町を経由して秩父別へと向かう。留萌市街で乗降があった以降は深川まで乗降はなく、バスは淡々と旭川へと進んでいく。車内ではラジオが流れていて、ローカルな雰囲気が漂っていた。

この日の朝まで宿泊していた深川へ戻り、深川十字街に停車する。深川市街を出ると石狩川を渡って国道12号線に入る。函館本線が神居トンネルで貫く神居古潭を石狩川に沿って進むと上川盆地へと入り、旭川市街を走って旭川へと到着する。運行時間2時間もこの車両なら快適に移動できた。
北海道第二の都市旭川

旭川は北海道第二の都市で人口はおよそ35万人。道北最大の都市として栄える。駅前は他県の県庁所在地かそれ以上に栄えていて、駅に隣接してイオンの商業施設が直結している。一方で反対側は忠別川の河川敷に面しているため、河川敷の公園のようになっていて、駅の表と裏で全く印象が異なっている。

次に乗車する列車までは1時間程度あるので、ホームに入って列車を撮影。旭川駅には函館本線、宗谷本線、富良野線のほか新旭川で宗谷本線から分岐する石北本線と、朝に乗車した留萌本線の一部列車も乗り入れており、道北の一大ターミナルとして機能している。なかでも札幌へと向かう特急カムイ、ライラックは北海道の大動脈となっていて、運転本数も多い。

名寄行の快速なよろ号。新型車両H100形気動車で運転され、旭川と名寄を1時間15分で結ぶ。旭川発着の宗谷本線の普通列車は一部を除いて名寄発着で、名寄までは比較的本数も多いが、名寄から北側の区間は本数も少なくなる。
高速バスふらの号で札幌へ

富良野からは高速バスで札幌へと向かう。富良野駅の滞在時間が短く富良野駅周辺を散策する時間がなかったので、いずれの宿題に。高速バスふらの号は北海道中央バスが運行し、札幌までおよそ2時間30分で結んでいる。滝川までは1日前に乗車した根室本線と同じルートを進み、芦別、赤平を経由する。根室本線とは対照的に途中のバス停からも複数の乗車があり、札幌方面に行くにはやはり高速バスがメインで利用されているようだった。

滝川からは道央道へ入り、ここで日の入り。砂川、岩見沢と走り、札幌の市街地へ。テレビ塔の横を通って、終点の札幌駅前バスターミナルに到着した。2日目の行程はこれで終了。札幌駅前のホテルに宿泊した。最終日となる3日目は、岩見沢から室蘭本線に乗車して、新千歳空港から帰路につく。
~ちょっと遠回りして新千歳空港へ編~に続く