【旅行記】夏の関西を巡る旅~桜井線・近江鉄道に乗車して奈良・滋賀を乗り鉄~

おおさか東線経由で桜井線に乗りに行く

2日目も早朝の新大阪駅からスタート。まずは桜井線に乗りに行くべく奈良駅へと向かう。
 
最初に乗車するのは新大阪駅と久宝寺駅を結ぶおおさか東線。新大阪まで延伸されてからは初めて乗車する。今年春のダイヤ改正で使用車両が直通快速を除いて全車221系化され、基本的にクロスシートで移動できるようになった。始発の普通久宝寺行に乗車して久宝寺へ向かう。もともとの城東貨物線を旅客化して作られたおおさか東線。新大阪駅を出るとしばらく京都方面へ進み、高架に上がって西吹田駅周辺のデルタ線を進む。その先で渡る淀川の赤川橋梁は以前は鉄道と歩道の共用橋として知られていたが、旅客化で複線になったためその面影はない。鴫野~放出間で学研都市線としばらく並走し、再度南下して久宝寺へ向かう。放射状路線をつなぐ役割を持つおおさか東線。始発列車ながらそれなりに混雑してた。
 
乗車記録15
おおさか東線 普通 久宝寺行
新大阪→久宝寺
 
乗車記録16
JR大和路線 普通 奈良行
久宝寺→奈良
 
 久宝寺で隣のホームにやってくる大和路線の普通奈良行に乗車して奈良へ向かう。日中の大和路線普通は基本的にJR難波-王寺間の運転となるが、早朝は大和路快速や区間快速の運転が少なく普通列車も奈良まで行く列車が設定されている。中にはJR難波始発で奈良を経由して京都まで行く列車もある。朝ラッシュ時間帯の奈良駅は大阪方面に向かう通勤・通学客で混雑していた。
 
乗車記録17
桜井線・和歌山線 普通 王寺行
奈良→王寺
 
 奈良駅から乗車したのは桜井線の普通王寺行。桜井線は基本的に227系での運転だが、朝の時間帯には221系が運用に入る。奈良から桜井線周りでJR難波へ向かう区間快速が有名だが、221系で運転される列車はそれだけではなく、奈良~王寺間の普通列車の何本かもこの221系での運転されている。ロングシートよりもクロスシートのほうが車窓が見えるので、この時間を選んで桜井線に乗りに来た。逆L字を描き奈良盆地を走る桜井線。昨日近鉄線で訪れた天理を再び通過し、桜井、畝傍(橿原)、高田などの主要都市を経由していく。難読の駅名が多い路線としても知られ、京終、帯解、巻向、畝傍など初見では全然読めない。高田からは和歌山線に入り、王寺駅へ向かった。
 

王寺から近江八幡まで大移動

 2日連続で訪れた王寺駅。またこの駅には近鉄生駒線、和歌山線への乗車で来ることになると思う。桜井線から乗車してきた列車は回送列車として引上げていった。ここからは急いで滋賀県の近江八幡まで向かう。ここから滋賀へ行くには奈良線を経由していく方法と大阪を経由していく方法があるが、どうやら大阪を経由していく方が早いらしい。次発の大和路快速に乗車して大阪方面へと戻る。ちょうどいい時間に天王寺から京都行の特急はるかが出ているようなのでこれに乗ることにした。天王寺に早くついても暇なので、久宝寺から普通列車に乗車して天王寺で下車。久しぶりの特急はるかでおそらく最後の梅田貨物線の地上区間を走行し京都へと向かった。京都からはすぐに米原行の快速列車に乗車。とんとん拍子で4本の列車を乗り継ぎ、無事に近江八幡へ到着した。
 
乗車記録18
JR大和路線 大和路快速 京橋行
王寺→久宝寺
 
乗車記録19
JR大和路線  普通 JR難波行
久宝寺→天王寺
 
乗車記録20
特急はるか8号 京都行
天王寺→京都 指定席
 
乗車記録21
JR琵琶湖線 快速 米原行
京都→近江八幡
 

近江鉄道に乗車して貴生川へ

 大津と米原のおよそ中間点に位置する近江八幡駅。本来であれば1日目に訪れる予定だったが24時間経ってようやく訪れることができた。ここからは滋賀県を走る近江鉄道と信楽高原鐵道に乗車していく。JRの改札を出て近江鉄道ののりばへ行き、窓口できっぷを購入する。今回は「お~み満喫きっぷ」を利用。2000円で近江鉄道、近江鉄道バス、湖国バスが乗り放題になるお得な乗車券となっている。なお、土休日は近江鉄道と信楽高原鐵道で使える「びわこ京阪奈線フリーきっぷ」が発売されていて、こちらの方がお得。旅程変更で日曜に乗車する予定が月曜になってしまったので、追加の出費になった。
 
 JRの駅の南側に隣接する近江鉄道の近江八幡駅。ここから延びるのは八日市線で、近江八幡駅と本線と接続する八日市駅までを結んでいる。日中でもおよそ30分に1本が運転されており、本数は比較的多い。基本的には線内運転だが、一部時間帯には米原や貴生川へ直通する列車もあるほか、朝には快速列車も運転されている。
 
乗車記録22
近江鉄道八日市線 普通 八日市行
近江八幡→八日市
 
 西武グループの創業者堤康次郎が出身地であるこの地の鉄道の経営権を得たのを始まりに西武グループに属する近江鉄道。現在は車両も西武からのお下がり車両が多く活躍している。近江八幡から乗車したのは西武鉄道101系改め近江鉄道101系。近江鉄道では水色になっているが、同じカラーリングの列車が西武鉄道本体の多摩湖線や多摩川線でも走っている。どこか関東の空気を感じながら、関西・滋賀の田園風景をのんびりと走っていく。
 
 近江八幡から八日市までの所要時間は20分ほど。八日市駅の手前で本線の線路と合流して八日市駅に到着した。八日市駅は東近江市の中心駅で、駅周辺は市街地が広がっている。八日市では数分の接続で本線の貴生川行普通列車に乗車し、終点の貴生川まで乗車していく。
 
乗車記録23
近江鉄道本線 普通 貴生川行
八日市→貴生川
 
 八日市から乗り込んだ貴生川行の普通列車。乗客は2両編成でも10人ほどで、お昼ののんびりとした雰囲気が漂う。ただ経営的にはまったくのんびりできず、近江鉄道は一時廃線の議論もなされていたが、滋賀県を中心に支援することで存続することが決定し、沿線の通勤通学の足は引き続き存続されることとなった。近江鉄道は沿線から「ガチャコン」の愛称で親しまれており、独特の乗り心地と走行音が地方民鉄感満載である。
 
 京セラドーム前とよく間違われる京セラ前駅や日野駅、水口駅などを経由して終点の貴生川に到着。昨日草津線で通った貴生川駅に再びやってきた。水口駅あたりで増えた乗客は主にJR草津線へと乗り換えて行く。草津線、近江鉄道、信楽高原鐵道の3路線が接続する貴生川駅は1時間に1度各方面への列車が一同に介して接続しているので、乗り換える時間が最低限で済む。
 さて、ここからは信楽高原鐵道に乗車して焼物の街である信楽へと向かう。