【旅行記】ミニ新幹線と津軽地方ローカル線の旅~上越新幹線で新潟へ~

上越新幹線ときで新潟へ

 山形新幹線で新庄から到着した東京駅。人の少ないところから1本で来たので、分かっていても人の多さに圧倒された。ここからは折り返し上越新幹線に初めて乗車。折り返しの時間が1時間弱あったので、駅弁を購入したりして、次の列車を待った。上越新幹線は北陸新幹線に乗車した際に大宮~高崎間で乗車経験があるが、そこから先は未踏の地。新潟県には直江津や糸魚川エリアには行ったことがあるものの、新潟市内はこれが初めて。この日の夜はホテル日航新潟に宿泊予定だったので、ワクワクしながら新潟へと向かった。
 
 乗車したのはとき323号新潟行。上越新幹線は日中は基本的に1時間あたり1本の運転。高崎から先で各駅に停車する各停タイプのときのみが運転されている。休日にはこれに加えて速達タイプの臨時ときが運転されることもある。
 
 使用車両はE7系12両編成。E4系が引退した上越新幹線はE7系とE2系が活躍しているが、E2系での運用はわずかとなっていて、2023年春にE7系に統一される予定となっている。北陸新幹線に乗車したときはW7系だったと記憶しているので、E7系はこれが初めての乗車だった。
 
乗車記録14
上越新幹線 とき323号 新潟行
東京→新潟 E7系
 
 窓側と3列席の通路側が概ね埋まる程度で東京駅を発車。待ち時間に東京駅で購入した崎陽軒の「横濱チャーハン」を食べることにした。崎陽軒と言えばシューマイ弁当が有名だが、横濱チャーハンはチャーハンとシューマイのどちらも楽しめるので、個人的によくこちらを選ぶ。
 
 高崎駅で3~4割の乗客が下車して車内はの混雑は一気に緩和。平日だったので、ビジネス客の利用が多く、反対のホームでも東京方面へと向かうビジネスマンの姿が多く見られた。高崎で北陸新幹線が分かれていくと、ここから先が上越新幹線の未乗区間。ここからは谷川岳をはじめとする険しい関越間の山々をトンネルで一気に貫いていく。高崎~長岡間は約165kmの距離があるが、トンネルが105kmほどを占めていて、ほぼトンネルになっている。
 
 長岡からはトンネルの連続から一転、広々とした越後平野の中を走って終点の新潟に到着。新潟駅の新幹線ホームは2面4線となっていて、うち在来線側に面する1線は、反対側にもホームが設置され、在来線特急に水平移動のみで乗り換えできるようになっている。上越新幹線の車両基地は新潟駅からもう少し先に進んだ場所にあり、車両基地までは回送線が伸びているため、終着駅というよりは途中駅のような雰囲気だった。
 

全面高架化した新潟駅

 せっかくなので在来線ホームも覗いてからホテルに向かうことに。新潟と言えば115系の牙城として知られていたが、今はほぼ全車両がE129系に置き換えられて国鉄形車両は姿を消している。この車両とは一度直江津駅で対面したことがあったが、その時は2両編成の普通列車だったので、6両編成となると都会的な電車に見える。末端部では2両編成なども見られるが、新潟近郊では6両編成で運転される列車が多い。
 
 初めての新潟駅。降り立った時には気づかなかったが、ホームは3階に設置されていて、2階がコンコースとなっている。そして1階はまだ工事中。新潟駅の在来線は今年3月に全面高架化されたばかり。今まさに新しい駅に生まれ変わる工事が行われている。新潟駅と言えば、駅前に設置されているバスターミナル。路線バスのターミナルとしては珍しいバックで進入してくる形式のバスターミナルでとなっているが、こちらも駅前の再整備に伴ってリニューアル予定となっている。
 

ホテル日航新潟に宿泊

 新潟駅からは佐渡汽船ターミナル行きの路線バスに乗車して、朱鷺メッセで下車。朱鷺メッセは新潟のコンベンションセンターで、隣接してホテルやオフィスが入る万代島ビルが建っている。今夜はこの万代島ビルにあるホテル日航新潟に宿泊。ホテル日航ということで少々お値段は高めだったが、どうせならいいホテルに泊まろうと、もともと夏から予約していた。しかし、全国旅行支援が開始されたことで、結果的にはビジネスホテルに宿泊するよりも安く宿泊することができた。
 
 チェックインして部屋へ入ると、ちょうど夕暮れ時間。信濃川の河口部に広がる新潟の街の夜景を楽しむことができた。長野県、山梨県、埼玉県の3県境付近を源流とする信濃川。関東を目前にしたところから、鉄道で言えば、小海線、しなの鉄道、飯山線、上越線、信越線の沿線を流れて新潟の街にたどり着き、ここから日本海に注ぐ。広いエリアを流域に持つ川のため、古くから新潟の街は水害と隣り合わせの歴史を歩んできた。大正時代に入り、燕市の南側に放水路が整備されたことで、江戸時代からの悲願が達成された。
 
 正面奥にはうっすらと佐渡島が見える。朱鷺メッセ・万代島ビルは、佐渡汽船ターミナルと直結していて、歩いても数分のところに佐渡への玄関口がある。フェリーの佐渡までの所要時間はおよそ3時間。客室の高さからだと、出港から1時間半は次第に小さくなるフェリーの姿が見えた。ホテル周辺には気軽に行けるような飲食店も少ないので、今回はその佐渡汽船のターミナルで夕食とお土産を購入。新潟の夜景と信濃川の景色を満喫して、3日目が終了した。
 
 さて、次回はいよいよ最終日。新潟から秋田へと向かい、秋田空港から東日本をあとにして、この旅を終える。