【旅行記】47都道府県制覇の旅in沖縄~首里城を観光する~

のんびりと那覇観光へ向かう

 那覇空港から約40分でゆいレールを完乗し、終点のてだこ浦西駅へ到着。1日目の後半は、乗り鉄・乗りバスの旅は一旦休憩して、ゆいレールの沿線の定番観光スポットを巡りながら初めての那覇の街を観光した。
 
乗車記録3
ゆいレール 那覇空港行
てだこ浦西→首里
 
 てだこ浦西駅からおよそ15分の首里駅で下車。首里駅から首里城までは歩いて15分ほどかかるが、沖縄の街を歩くのも初めてだったので、のんびりと歩いて首里城へと向かった。なんでも沖縄では普通に2000円札が流通しているそう。首里城への道中に琉球銀行があったので、試しにATMで現金を引き出してみた。琉球銀行のATMには二千円札優先ボタンがあり、8000円を引き出すと、2千円札が4枚。ほんとに普通に流通していて驚いた。
 

・首里城を観光する

 首里駅から歩くこと15分。首里城の入口である守礼門に到着。時期的にオフシーズンだったのもあって、守礼門の半分は工事中だった。首里城では2時間ほど時間を取って城の中を巡った。守礼門は首里城の玄関口。守礼門の扁額には守礼之邦と書かれていおり、礼節を重んじる国であることを宣言している。中国からの使者に、中国の礼節を守っていることをアピールする意味があったらしい。のちにこの守礼という文化は、琉球王国のアイデンティティになった。
 
 次に待ち構える門は歓会門と呼ばれる門。こちらはその名のとおり、首里城を訪れる人を歓迎するための門で、守礼門は飾りの門であるのに対して、こちらは正式な城の入口の門である。門の脇には琉球のシンボルであるシーサーが置かれている。城内の係員も琉球王国時代の衣装を着ているので、なんだかタイムスリップした気分になる。
 
 城の内部へと入る前に、東のアザナの外周へと向かった。日本の城とは異なり、琉球の城の城壁はきれいなカーブを描いていて、イメージ的には万里の長城に似ている。城をつくる技法が中国方面からもたらされたことがよくわかる。石組みの仕方にも2種類あるそうで、四角の石を積み上げている場所と多角形の石を積み上げているところがある。
 
 歓会門の方に戻って、首里城の内部へと続く階段を上る。次に待ち構える門は瑞泉門と呼ばれる門。門の手前には龍樋と呼ばれる泉があり、それが名前の由来となっている。写真の左側に建っている工場のような建物が、2019年に焼失した正殿があった場所で、今は再建に向けた工事が進められている。琉球のシンボルである首里城正殿が再びみられるようになるまでは、もう少し時間がかかる。
 
 瑞泉門にもう少しだけ近づいてみる。歓会門はアーチの石垣の上に門が櫓があったが、こちらは途切れた石垣のを覆うように櫓が乗っかっている。この先にもいくつか門があり、それらを順にくぐっていく。
 
 広福門の先にある奉神門から先は有料観覧エリア。広福門の中に設置されているチケット販売所でチケットを購入して入場する。今回はゆいレール1日乗車券を使っているので、通常400円のところ、320円で入場できた。ちなこに広福門や奉神門には、寺社座や戸籍を扱う大与座と言ったいわば役所が設置されていたり、儀式を行う部屋があったのだとか。奉神門をくぐるとその先は広い空間があって、正殿があるのだが、今は工事中。新しく建てられる予定の正殿に使われる木材が並んでいる様子を見ることができるほか、焼失した正殿の部品の一部なども展示されている。
 
 正殿の工事現場の横を通って、東のアザナへ。先ほど紹介した城壁の上まで上ってきた。ここは東側の物見台で、現在も那覇の街を一望することができる。写真は南東側の方角を向いている。現在は沖縄らしい家々が並ぶ住宅街が広がる。
 
 反対に西の方角を見渡すと、海と那覇の街を一望できる。標高は140mほどあるそうだ。この写真ではわかりにくいが、海岸線はエメラルドグリーンに輝いていた。左側に建っているビル群がおもろまち地区。那覇新都心として整備された地区である。その左側にあたる正殿の建設現場のあたりが那覇の中心部である。ここから見ると那覇の街の大きさがよくわかる。2時間くらいガイドを聴きながらウロウロしていたが、琉球王国の歴史、そして現在の那覇の街の様子を見学することができた。焼失した正殿が完成したらまた行ってみたい。
 
 首里城を歩くと南国の花が咲いている。長袖1枚では寒いかなと思って1枚羽織る物をもってきたが、昼間はシャツ1枚で大丈夫。少しだけ春を先取りした気分になれた。
 さて、首里城を観光したあとももう少し、那覇の街を観光してみようと思う。