【旅行記】47都道府県制覇の旅in沖縄~那覇観光と日本最南端の駅~
儀保駅のビュースポット

首里城へと向かう際には、首里駅を利用したが、地図を見ると、一つ隣の儀保駅へも同じくらいの距離で行けるようだったので、行ってみた。首里駅から首里城は割と平坦な道だったのに対して、儀保駅に続く住宅街の道は急坂になっていた。首里城への行き道にこの道を通るとさすがに疲れると思う。いかに首里城が高い場所にあるのかが、よくわかる。谷底へ降りると、大きい道へと出て、その先に儀保駅があった。

儀保駅のホームに上がってびっくり。めちゃくちゃ眺めがいい。那覇市の中心部まで視界が開けている。モノレールは普通の鉄道と違って、高架橋の柵が高くないので、高所恐怖症は苦手かもしれない。ゆいレール公認のビュースポットらしく、ホームにはビュースポットのステッカーが貼ってあった。新・日本三大車窓風景があったら、ノミネートしてもいいくらい遠くまで続く街の景色が一望できる。
乗車記録4
ゆいレール 那覇空港行
儀保→牧志

儀保駅から古島駅までの区間は急坂を下っていく。そのため車窓の見晴らしがとてもいい。道路の上を走る乗り物なので、街の景色をしっかり楽しめるのがモノレールのいいところ。普通の鉄道だと、建物の裏ばかりが見えて、案外街の印象が分からなかったりする。
那覇のメインストリート国際通りを歩く

儀保駅から15分あまりで牧志駅に到着。一気に駅周辺の景色も住宅街から中心市街地の景色になる。牧志は那覇のメインストリートでもある国際通りの北東側の端。ここからゆいレールで言えば2つ先の県庁前駅まで、一直線にのびる道路が国際通りである。牧志駅前には巨大なシーサーがいた。

この日は日曜だったので、国際通りは歩行者天国となっていて、道路の真ん中を歩くこともできた。この道路は普段は路線バスも多く走るが、日曜は迂回運行されていて、歩行者天国時間帯のこの道沿いのバス停は休止状態となる。写真では閑散としているように見えるが、これは単に人がいない場所で撮っただけで、歩行者天国の中ではイベントも実施されていて、多くの人でにぎわっていた。那覇空港でも国際線が復活してきているため、韓国などからの外国人観光客の姿も多い。途中、アーケードが交わっていたので、そちらに入ると、沖縄の定番のサーターアンダギーを売っていたので、少しだけ購入した。国際通りは端から端まで歩けば1.2kmあるので、結構疲れた。
日本最南端の駅「赤嶺駅」へ

国際通りを進み、沖縄県庁と市役所があるエリアへと出てくる。国際通りの南西の端は官公庁や銀行の本店が多いオフィスエリアとなっている。ホテルに向かう前に、パレットくもじという建物の中にある那覇市歴史博物館に立ち寄った。こらちは大きな施設ではないものの、琉球王国から廃琉置県そして沖縄戦からその後の復興や日本復帰という一連の那覇市や琉球の歴史についての展示がある。大きな施設ではないからこそ、一つ一つの展示をじっくり見ることができた。

旭橋駅から南の方へと進むと、明治橋という大きな橋と交差点がある。この明治橋付近より北側(写真では交差点より奥側)は国道58号線という国道になっている。この国道は鹿児島県鹿児島市の西郷隆盛銅像前交差点を起点に種子島、奄美大島、沖縄本島を経由してここまでつながっている。大半が海上区間となっている面白い国道である。九州に住んでいるので、起点の西郷隆盛銅像前から続く鹿児島県の九州本土区間は歩いたこともある。あの道の終点がここというのはなんだか不思議な気分になる。Google mapを見る限り、鹿児島市内の区間はもはや国道とも認識されていないが、沖縄本島では本島の南北を結ぶ大動脈となっている。

明治橋を渡ってしばらく行くと、沖縄セルラースタジアムがある。プロ野球の春季キャンプで各球団が訪れる沖縄。本島では9球団がキャンプを行い、ここ沖縄セルラースタジアムでは巨人が1軍キャンプを行っている。シーズン中にはプロ野球の試合も何試合か行われていて、場合によっては前カードを札幌で試合した球団が、次カードをここで試合するなんて事態も発生する。奥武山公園とよばれる運動公園の中に設置されていて、かなりに立派な球場だった。
乗車記録5
ゆいレール 那覇空港行
奥武山公園→赤嶺

奥武山公園駅から再びゆいレールに乗って那覇空港の一つ隣の赤嶺駅で下車した。時刻は7時前。那覇空港発の飛行機は9時台まであるが、そうなると羽田に着くのが日付が変わる前になってしまうので、さすがにもう那覇空港方面へのラッシュは終わっている。赤嶺駅に来たのは、この駅が日本で最南端の駅だから。隣の那覇空港は日本最西端。ここは日本最南端の駅である。遠く北海道の稚内駅が最北端、東根室駅が最東端の駅。この2つの駅にはまだ到達したことがないが、必ず行く予定でいる。その時には、北海道から沖縄のこの駅のことを思い出したい。

日が暮れてしまったが、一応駅のロータリーの一角には記念碑も立てられている。ゆいレールが開通したのは2003年。この時日本最西端の駅は、たびら平戸口駅から那覇空港駅へ、日本最南端の駅は西大山駅から赤嶺駅へと変わった。この石碑はこれを記念して2004年に建てられたものである。ネットで調べてみると、完成したときの沖縄県知事が、この石碑を起爆剤に利用増を狙うと言っていたようなので、まんまとその策にはまってしまった。

食でも初めての沖縄を楽しみたいので、夕食は沖縄そばを食べた。豚骨と鰹節をベースにしたスープがおいしかった。沖縄はグルメもおいしいものが多いので食べすぎには注意。でも旅行のときくらい許してほしい。
乗車記録6
ゆいレール てだこ浦西行
小禄→旭橋

時刻は19時。赤嶺駅の一つ隣の小禄駅から乗車したゆいレールは、日曜の夜ということもあって各地から那覇空港へと戻ってきた人たちで混雑していた。本日の宿は旭橋駅から徒歩5分、那覇バスターミナルからすぐのホテルリソルトリニティ那覇。2022年4月にオープンした新しいホテルで、シングルでの予約だったが、ツインの部屋に案内された。南国チックな装飾で、部屋の入口で靴を脱ぐスタイル。上の方の階だったので、先ほど歩いた明治橋と国場川の景色、さらにその手前にはゆいレールが走っているのが見えた。
47都道府県訪問を達成し、ゆいレールを完乗した1日目。首里城や那覇の街を観光し、沖縄の歴史と現在の姿を見て回ることができた有意義な1日だった。2日目はバスで沖縄本島を旅していく。