【旅行記】兵庫・神戸エリアの未乗路線を巡る旅~神戸湾岸エリア編~

「関西乗り鉄強化年間」の幕開け
阪急、阪神、京阪・・・と魅力的な私鉄がたくさん走っている関西地方。これまでの乗り鉄で阪急・阪神は全路線制覇しているものの、他の鉄道会社は幹線以外の中小路線に多くの未乗区間がある。乗車済みの路線も乗ってからしばらく経過している路線も多い。2023年は「関西乗り鉄強化年間」として、そんな状況の関西各府県の乗りつぶしを強化したいと思っている。
勝手に制定した「関西乗り鉄強化年間」最初の目的地は、神戸。
ここで、個人的な神戸エリアの乗り鉄を振り返る。JR神戸線、阪急、阪神・山陽の各線は乗車済みで、このうちJR、阪急、阪神の各線は、関西・神戸に行ったときには毎回お世話になる路線となっている。また、去年5月の旅行では、姫新線に乗車して中国地方の全線制覇を達成したあと、北条鉄道と神戸電鉄粟生線に乗車した。一方、それ以外の神戸エリアの路線への乗車は、地下鉄に何区間か乗車したことがある程度で、未乗路線が数多くある状況だった。さらに、兵庫県全体を見渡すと、能勢電鉄が運行する妙見ケーブル線が未乗となっていた。
今回は、そんな神戸エリアを中心とした兵庫県の未乗各線に乗車して、兵庫県の完乗を目指した乗りつぶしの旅に行ってみた。
前旅
わずか8kmの小さな神戸市営地下鉄海岸線に乗車

朝6時半の神戸一の繁華街、三宮から1日目がスタート。今回は乗りつぶしがメインの旅なので、観光する時間はほとんどなく、1日目は約30本の列車・バスにひたすら乗車する日程を組んだ。多分他人から見たら一体それの何が面白いのかと言われそうだが、鉄道が好きな人間からすれば1日に30本も電車に乗っていられるというのは、この上ない幸せである。
三宮はJR、阪急、阪神、ポートライナー、地下鉄が乗り入れる神戸の一大ターミナル。しかし、各社で駅名がバラバラになっているので、乗り換え案内アプリで時刻表検索するのが毎回面倒くさい。まずは、三宮・花時計前駅から地下鉄海岸線へと乗車する。同駅は海岸線の始発駅。各社の三宮駅の南側、少し離れた場所に駅がある。花時計前とあるものの、地上にあった花時計は、市役所の工事のために移設され、現在は名ばかり。地上に上がっても花時計はない。
神戸市営地下鉄海岸線はここ三宮・花時計前から、JRと地下鉄山手線が乗り入れる新長田駅までを結んでいる。区間の前半は元町やハーバーランドなどの神戸の観光地を経由する一方、後半は和田岬などの臨海工業地帯を走る。ハーバーランド駅は神戸駅に隣接しており、区間の前半はJRや阪神の線路と道を何本か隔てて走っている。ハーバーランドへ一番近い駅ではあるものの、結局三宮に乗り換えに歩かないといけないので、最初からJRで神戸駅にアクセスした方がよく、来訪者には正直使いどころがイマイチよく分からない。
乗車記録1
神戸市営地下鉄海岸線 普通 新長田行
三宮・花時計前→新長田 5000系

乗車したのは神戸市営地下鉄海岸線の5000系。海岸線はリニア地下鉄となっていて、線路にはリニアモーターを駆動させるためのプレートが設置されている。車両は4両編成と短く、駅も非常にコンパクトだった。全線乗車しても15分ほどの短い路線。早朝なので、全線で乗客はまばらだったが、やはりハーバーランドから乗車し、新長田までの各駅で下車する乗客が多かった。
終点の新長田はJRと地下鉄山手線が接続する。三宮と三宮・花時計前は別の駅なので、地下鉄の乗り継ぎも改札外乗り継ぎとなるが、こちらは改札内の乗り換え通路を通って乗り換えることができる。基本的に山側を走る地下鉄山手線だが、この新長田界隈だけは神戸高速線、山陽電鉄の線路よりも南側へ出て、新長田駅まで乗り入れている。
新長田駅ではJRへと乗り換えて、兵庫駅へと向かった。
乗車記録2
JR神戸線 普通 京都行
新長田→兵庫 207系
日曜は2往復だけの山陽本線の支線"和田岬線"に乗車

普通列車で一駅、兵庫駅で下車した。次に乗車するのは、和田岬線。前回の北陸旅で高山本線に乗車したので、JR西日本の未乗路線は和田岬線と和歌山線だけになった。今回の旅でさっそく和田岬線を乗りつぶす。
和田岬線は兵庫駅から和田岬駅までを結ぶわずか3kmほどの路線。和田岬線というのは通称で、正確には山陽本線の支線である。昨年12月の愛知の旅では名鉄築港線に乗車したが、和田岬線はそれとよく似ている。名鉄築港線は朝夕のみの運行で、終点の東名古屋港駅周辺に立地する三菱重工業の工場への通勤者輸送を主として運転されている。こちら和田岬線も、終点の和田岬駅の前には、三菱重工業の工場があり、そこへ勤務する社員のための通勤路線となっている。和田岬駅は直前に乗車した地下鉄海岸線でもアクセスできるのだが、海岸線の乗り換え利便があまりよくないので、和田岬線を使う人も多い。そのため、平日朝の和田岬方面、夕方の兵庫方面の列車は混雑している。平日は朝夕多くの便が運転されているが、日曜は朝1往復、夕1往復と本数が激減する。

乗車したのは207系6両編成。今年春のダイヤ改正までは、スカイブルーを纏った103系が活躍していた。ダイヤ改正直前に引退することが発表されると、多くの鉄道ファンがその雄姿見ようと殺到していたのが記憶に新しい。これまでも103系の検査時に代走で運用入りすることがあった207系だが、この度和田岬線の専用車両としてデビュー。写真の車両は、和田岬線専属の車両で、X1編成と呼ばれている。通常、207系は3+4両で7両編成として運用されているが、このX1編成は4両編成の編成を2本使って編成を組み換えている。和田岬線の車両は本線と運用が分離されているので、車両は西明石の車両基地から毎日回送されてくる。
乗車記録3
和田岬線 普通 和田岬行
兵庫→和田岬 207系

和田岬線のホームは本線の線路の一段下に設置されている。ホームは1線のみだが、その隣にホームのない発着線があり、和田岬方で本線と繋がっている。また、2つの発着線は駅舎側で1本となって終端となっている。
日曜なので通勤者の姿はほとんどなく、1両あたり2・3人を乗せた列車はガラガラの状態で兵庫駅を発車した。兵庫駅を発車した列車はカーブを曲がり、山陽本線の本線と別れていく。カーブの途中でポイントが工場の中に引き込まれているのが車窓から分かる。ここが全国の鉄道車両を製造する川崎重工業の兵庫工場。和田岬線は川崎重工業で製造された車両が出荷される路線として知られている。ディーゼル機関車に牽引されて工場から出荷された車両は兵庫駅で折り返し、神戸貨物ターミナルへ回送。そこから遠くは北海道や関東、さらに九州へと運ばれていく。先ほどの兵庫駅の配線は牽引する機関車を機回しさせるための設備だった。車窓に工場を眺めると、関東の某大手私鉄の車両が留置されているのが見えた。

兵庫駅を出てわずか3分。列車は終点の和田岬駅に到着した。こちらは完全な棒線駅。以前は駅舎もあったらしいが、今は改札もない駅無人駅となっている。列車は折り返し兵庫行となる。折り返し時間はわずか5分。写真を撮っていたらすぐに発車時間になった。本当は駅周辺も見て回りたかったが、神戸市内にはまた来ると思うので今回はパス。すぐに兵庫駅へと折り返した。
乗車記録4
和田岬線 普通 兵庫行
和田岬→兵庫 207系

復路の兵庫行は、往路の和田岬行よりも乗車人数が少なく、全体でも3人ほどしか乗っていなかった。日曜日なので午前中の運行はこれで終わり。次の列車は17時台までない。再び川崎重工業の兵庫工場の前を通って、兵庫駅へと戻る。わずか12分ほどで兵庫駅へと戻り、小さな小さな列車の旅が終わった。これでJR西日本の未乗路線は残り和歌山線だけとなり、リーチが点灯。今年中には乗りつぶしを完了させたい。完了すればJRでは3社目となる。

名鉄築港線の大江駅と同じく、兵庫駅も和田岬線のホームの手前には改札があり、ここが実質、和田岬駅の改札となっている。1区間しかないので、三ノ宮などから来た場合は、ICカード残高はここで差し引かれ、和田岬までのきっぷはここで回収される。青春18きっぷなどは、インターホンで駅員に問い合わせて通してもらう仕組みになっている。ここで全てが解決するので、和田岬駅には改札という概念が存在しない。
和田岬線に乗車後は、JR神戸線の普通列車に乗車し、三宮へと戻った。
乗車記録5
和田岬線 普通 四条畷行
兵庫→三ノ宮 207系
ポートアイランドへの交通手段"ポートライナー"

旅のスタートから1時間あまりでスタート地点の三宮へと戻ってきた。ここからは、神戸の湾岸エリアに浮かぶ人工島へと向かう路線へと乗車して行く。神戸の湾岸エリアにはいくつか人工島があるが、代表的なものにポートアイランドと六甲アイランドがある。これらの人工島にはそれぞれ多くの人が暮らすほか、学校や病院、商業施設、公園、企業が立地している。ポートアイランドと六甲アイランドにはどちらも新交通システムの鉄道路線が延びていて、どちらも神戸新交通が運行を行っている。まずは三宮からポートライナーに乗車し、その後六甲ライナーに乗車するため住吉へと移動した。
JR三ノ宮駅の南側に隣接しているポートライナーの三宮駅。ポートライナーは、この路線の愛称で、ポートアイランド線のが正式な路線名である。このポートアイランド線は、もともと三宮からポートアイランドへ渡り、ポートアイランド島内を一周して再び三宮へと戻る循環系統が運行を開始し、その後神戸空港までの延伸開業に伴って、三宮から神戸空港までを結ぶ系統が運行を開始している。そのため、ひとくちにポートアイランド線と言えど、三宮から神戸空港を結ぶ区間と、途中の市民病院から中公園まで循環系統の一部となる区間がある。正式には本線・支線という区分はよいようだが、それでは便宜上よろしくないので、以降はWikipediaに倣って、前者(神戸空港系統)を本線、後者を支線と呼んでいく。
今回は「神戸街めぐり1dayクーポン(神鉄拡大版)」を使って旅している。この乗車券のフリーエリアにはポートアイランドの全線も含まれているので、1日乗り放題となる。まず三宮から神戸空港間を往復し、そのあと北埠頭を経由する循環系統へ乗ってみる。
近年存在感高まる神戸空港と三宮を結ぶ空港系統便に乗車

ポートライナーは、神戸空港系統、北埠頭経由の循環系統ともに10分間隔のダイヤが基本となっていて、三宮駅ではそれぞれの系統の列車が5分おきにひっきりなしに入れ替わる。平日の朝夕などはさらに運転間隔が狭くなるので、おそらくもっとカオスな状況になるはず。ポートアイランドは、住宅団地があり多くの市民が暮らすため三宮方面への流動がある一方で、学校や企業・研究所なども多く立地しているので、三宮からポートアイランドへ向かう流動もある。また神戸空港を発着する飛行機も増加傾向で、空港アクセスの大きな役割も担っている。日曜ではあるものの、やはり混雑して発車した神戸空港行の列車。神戸大橋を渡ってポートアイランドへと入ると、一駅ごとに乗客は減っていった。一方で、スーツケースを持った旅行者の姿も多く、神戸空港まで終始混雑していた。
乗車記録6
神戸新交通ポートアイランド線 神戸空港行
三宮→神戸空港

終点の神戸空港に到着。神戸空港は以前は存在感はそこまで高くなかった空港だが、現在はスカイマークが拠点空港として利用していることもあって、存在感が以前より高まっている。神戸市街地まで20分以内と比較的利便性が高く、伊丹空港が21時までという厳しめの門限があるため、特に夜遅くに関西へと到着する際に便利。スカイマークの他、ANA、AIRDO、ソラシドエア、FDAの各社が就航し、北は札幌から南は那覇まで向かう便がある。

飛ぶ予定はないがターミナルにお邪魔。と言っても以前来たことがあるので、2回目なのだけれど。飛行機で神戸空港に来た時は、神戸空港へと降り立ってそこからバスを使って移動したので、ポートライナーを使ってきたのは初めてだった。航空会社カウンターと保安検査場があるエリア2階は解放感ある造りとなっている。ポートライナーの改札を出て、左に曲がりまっすぐ進むと徒歩30秒ほどで保安検査へと辿りつける。大きな空港ではないので、飛行機に乗るまでの移動も最小限でいい。さらに上の階には飲食店やデッキなどが設置されていた。ところで、神戸空港は新ターミナルの建設が予定されており、現在よりも西側に建設が計画されている。新ターミナル完成後はポートライナーへ直結とはいかなくなる予定。さらに新ターミナルではボーディングブリッジではなく、バスでの搭乗となる予定で、発着枠の拡大や国際線就航を視野に入れた建設だが、ちょっとだけ不便になるかもしれない。

折り返し三宮行に乗車する。飛行機の到着のない時間帯は列車もこの駅では閑散としている。せっかくなので、一番前に乗ってみることに。ポートライナーは座席の向きが固定のクロスシート配置となっていて、先頭車では前面展望を楽しむことができる。最前列の右側は客席兼運転席となっていて、通常は自動運転なので、運転台にはカバーがかけられているが、手動運転時は運転席に変身する。
乗車記録7
神戸新交通ポートアイランド線 三宮行
神戸空港→三宮

神戸空港を出た列車は、左にカーブしてポートアイランドへ向けて走っていく。神戸空港からポートアイランドへは神戸スカイブリッジと呼ばれる橋を渡る。道路と新交通システムの併用橋となっている。橋へと続く新交通システムの線路が美しかった。

神戸空港のお隣は計算科学センター駅。理化学研究所の計算科学研究センターに隣接し、現在の駅名になる前はスーパーコンピューター京にちなんで京コンピューター前という駅名だった。このエリアは特に大学などの研究機関や企業の研究施設が多く立地する。その次は医療センター駅。この界隈は神戸市立の医療センターなどいくつかの病院がある。さらに次の駅は市民広場駅。こちらは展示場やホール、ホテルなどがあるコンベンションエリアとなっている。その先は東側に住宅団地、西側には大学のキャンパスが立地するなかを走っていく。

中公園を出るとポートアイランドから三宮側へと渡る神戸大橋を渡る。橋の脇は三宮のフェリーターミナルとなっていて、宮崎と神戸を結ぶ宮崎カーフェリーのフェリーたかちほが接岸されているのが見えた。このほか神戸と高松・小豆島を結ぶフェリーも運航されているらしい。

神戸大橋を渡ると、神戸税関の建物を左手に見ながら進み、貿易センター駅へ。ここから先は三宮駅南側のビル街の通りを走って三宮へと向かう。ポートアイランドとはまた違った景色を楽しめた。最後に左へ大きくカーブすると終点の三宮駅に到着した。
ポートアイランドを一周する循環系統に乗車

三宮~神戸空港を往復して、ポートライナーの車窓を楽しむことができた。これでポートライナー完乗と行きたいところだが、まだこれで終わりではない。現時点で乗車したのはポートライナーの本線部分。まだ支線部分を完乗していないので、支線部に乗りに行く。先述の通り、神戸空港が開港する以前のポートライナーは、支線部を通る循環系統のみが運転されていた。

神戸空港行の列車が発着するホームの反対側から次の電車に乗車する。乗車するのは北埠頭行として案内される列車。北埠頭行というのは便宜上の話であり、実際は三宮から市民広場、北埠頭を経由して再び三宮へと戻って来る。前回の北陸の旅で乗車した富山地鉄の富山港線で運転される環状線直通列車と同じシステムである。今回はフリー乗車券を使っているので、循環系統を乗り通し、再び30分ほどのポートライナー乗車を楽しんだ。
乗車記録8
神戸新交通ポートアイランド線 三宮行
三宮→三宮(周回後)

再び前面展望を楽しみながらポートアイランドへ。神戸空港行の列車と同じく市民広場まで進むとその先で左へと分岐してポートアイランドを一周し、中公園へと向かう。南公園の次の中埠頭はポートライナーの車両基地が南側にあり、引き上げ線に車両が留置されているのが見えた。この支線部は一方通行となっていて、すべての列車が市民広場~北埠頭~中公園まわりで運転されている。中埠頭では本線の線路を立体交差で跨ぐ。三宮方面ののりばだけが二層の2面ホームとなっていて、どちらからも三宮行の列車が発着する。神戸大橋の手前で本線と合流すると再び三宮方面へ。循環系統は周回する度に編成の向きが変わる。三宮から先頭車として発車した列車は、再び先頭車として三宮へと到着した。
乗車記録9
JR神戸線 普通 四条畷行
三ノ宮→住吉 207系
住吉へ移動後、"六甲ライナー"で六甲アイランドへ

ポートライナーに乗車後は、神戸新交通が運行するもう一つの路線の六甲アイランド線に乗車すべく、JR神戸線の普通列車で住吉へと移動した。住吉駅は六甲アイランド線の起点であり、東灘区の区役所や文化センターなどもある中心地。JRでは、隣の六甲道駅と並んで快速停車駅になっている。阪神にも住吉駅があるが、JR住吉駅からは700mほど離れていて、特急が停車する魚崎、御影に挟まれているため普通列車のみの停車となっている。

JRの改札を出て左に行くと、六甲ライナーの改札があった。六甲アイランド線は1990年に開業した路線で、路線の長さはポートアイランド線よりも断然短い4.5km。全線乗っても所要時間は10分ほどとなっている。日中は6分間隔、朝ラッシュ時間帯には3分間隔の高頻度運行が行われていて、六甲アイランドに住む住民の移動手段となっているほか、六甲アイランドに所在する企業や学校への移動手段となっている。写真の車両は新型車両3000系。旧型の1000系に変わる車両として2018年にデビューし、今年度中に旧型車両を全て置き換える方針となっている。ポートライナーと同様、こちらも自動運転で、前面展望が楽しめる。
乗車記録10
神戸新交通六甲アイランド線 マリンパーク行
住吉→マリンパーク

住吉を出た列車は、しばらくJRの線路と並走し、住吉川の手前でカーブして進路を南へと変える。全国屈指の進学校として知られる名門灘中高がカーブを曲がったところで進行方向の左手に見える。その後はしばらく住吉川と並走する。眼下の住吉川は日曜ということもあって、ジョギングや川遊びをする人たちでにぎわっていた。次の停車駅は阪神本線と接続する魚崎。帰りはこちらで乗り換える。魚崎を出て、住吉川の河口に設置された南魚崎駅に停車すると、六甲大橋を渡って六甲アイランドへと向かう。この六甲大橋は道路を六甲ライナーの上下線が挟む構造をしていた。

六甲アイランドへと入ると、アイランド北口に停車し、その後は一直線に進んでアイランドセンター、マリンパークと停車していく。六甲アイランドは外周に倉庫や工場などの港湾施設が広がり、中心部にはホテルや美術館などのコンベンションエリアがある。その中間となるエリアに高層マンションや住宅団地などが立地する。アイランド北口駅周辺は高層マンションがいくつかあり、その背後に住宅団地、さらにその後ろには戸建ての住宅が広がっていた。

住吉からわずか10分で終点のマリンパークに到着。マリンパーク駅周辺は、公園やグランドが広がるエリアとなっていて、駅の西側には、プール施設のデカパトス、北側には芝生広場やサッカーコートが、さらにプールの先には甲南大学のグラウンドが広がっている。また学校施設も多く、駅の南側には神戸国際大学、東側には神戸市立六甲アイランド高校があった。

改札の外に出てみた。六甲ライナーの高架橋は終点以降も続いている。このカーブを曲がった先に六甲ライナーの車両基地である六甲島検車場が設置されている。
人が少ないマリンパークでしばし休憩。再び六甲ライナーに乗車して、魚崎で下車した。
乗車記録11
神戸新交通六甲アイランド線 住吉行
マリンパーク→魚崎

魚崎駅で六甲ライナーを下車して、阪神線に乗り換える。少し乗り換えに時間があったので、車窓に見えていた住吉川を見に行ってみた。神戸は六甲山地から海までの距離が近いため、住吉川のほか、都賀川、石屋川などの川幅の狭い川がいくつも流れている。それぞれの川は川の近くに降りていけるようになっていて、一つの細長い公園のように使われ、市民の憩いの場となっている。ジョギングや散歩をする人たちに加えて、川遊びをしている子どもたちの姿もあった。この川をもう少し上流へと進んだとこで跨ぐ阪急は小さなトラス橋でこの川を横断し、少し高い場所を走るので、神戸の街並みが楽しめて個人的に好きなポイントになっている。
乗車記録12
阪神本線・神戸高速線 直通特急 山陽姫路行
魚崎→新開地
さて、魚崎駅からは阪神電車へと乗り込み、新開地駅へと向かった。1日目の午後は神戸電鉄に乗車して一旦神戸から離れ、三田へと向かった。
次話